三連単と三連複はどちらが勝てるか|3年分の実測で出た答え

2026年8月22日の中京1レースの横けんが的中させた本命クールタロウの的中画像 今週の競馬激闘譜

初めましての方、こんにちは!毎週150万円の実弾を馬券に突っ込む男、横けんです。

このブログでは、完全自作の競馬予想AI(LightGBM)とTARGET frontier JVの膨大なデータを駆使して、感覚やオカルトを一切排除した「勝つための客観的指標」と「リアルな実戦の記録」を公開しています。


先週の収支ですが
8月22日(土)は12万3210円のマイナス
8月23日(日)は14万890円のマイナス ということになっております。

先週は2日で102万円の勝負でした。

それでは、恒例の自信度4以上の回収率ですがこちらになります!

2026年8月22~23日の横けんの自信度4以上の予想印別回収率と成績画像

自信度4以上に絞ると、本命の複勝率が50.0%。2回に1回は3着以内に来ています。ただ単勝は72%で、勝ち切るところまでは届きませんでした。目立ったのは▲の単勝194%ですね。○も複勝98%と仕事をしていて、印の下のほうが支えた週でした。

自信度1以上の全レースの予想の回収率を見てみましょう、こちらです!

2026年8月22~23日の横けんの自信度1以上の予想印別回収率と成績画像

全レースまで広げると、本命は単勝90%・複勝78%。ここはまだ足りません。一方で▲が単勝146%、△が単勝130%。先週に続いて、押さえの印がしっかり数字を残してくれています。

そして、本命馬の自信度別回収率はこちらです!

2026年8月22~23日の横けんの自信度別本命印の回収率と成績画像

自信度5は勝率20.0%・複勝率53.3%で、複勝84%。自信度4は複勝率46.7%で複勝98%と、上位の自信度が複勝でちゃんと仕事をしています。自信度1が単勝264%と跳ねていますが、これは10レースだけの数字なので、あまり真に受けないでおきます。

▶ 私が毎週150万円を賭けながら3年かけて作った競馬予想AIの全体像は、「競馬予想AIの作り方・完全ガイド」に最初から順にまとめています。

先週はもう一歩、という感じでしたね。

何か具体的に改善できることがないか、ということでかなり色々とした切り口で今より予想を向上できないかということを取り組みました。

今週は少し、いつもと様子が違います。

月曜から今日まで、私は「こうしたらうまくいくんじゃないか」と思いついたことを、片っ端からAIにぶつけ続けました。三連単一本にしたらどうか。買い目を切ったらどうか。崖をエクセルに出せないか。期待値を単勝と複勝で分けたらどうか。自信度が高いときと低いときで何が違うのか。私が朝に打つ本命を複勝の期待値で分けたらどうなるのか。

思いついた端から測らせて、出てきた数字を見て、納得がいかなければ突き返して、また次を考える。ずっとその繰り返しでした。この記事では12個にまとめていますが、実際に試した切り口はその倍以上あります。

正直に言うと、ほとんどが空振りです。結局、今週いじった中で本番に入れられたものは1つだけでした。しかもそれは、印も買い目も変えない「警告を1行出すだけ」のものです。

それでも私は、今週がいちばん前に進んだ週だと思っています。空振りした側に「ここは触るな」がはっきり残ったからです。何が効かないかを1つずつ潰していかないと、効くものは見つかりません。順に書いていきます。

先に答えから言います。三連単と三連複はどちらが勝てるのか

この記事のタイトルにした問いに、先に答えておきます。

いまの私の買い方で3年分を測ると、回収率は三連単が上で101.9%、三連複は91.3%。逆に的中率は三連複が上で24.6%、三連単は9.6%です。

そのうえで、「三連単一本に絞る」は却下しました。中央は地方より出走頭数が多く、三連単の難しさが2.9〜4.7倍違うからです。中央のnetkeibaで上位に並ぶ予想家に三連複が多いのは、これが理由だと思います。

そしてもう1つ。どちらを買うにしても、買い目を切らないと勝てません。三連複は切らずに全部買うと82.2%、いまの切り方で91.3%です。9ポイント違います。逆に言えば、切り方さえ間違えなければ、そこに9ポイント分の余地があるということです。

先に言葉の約束を2つだけ。ひとつは「ポイント」で、これはパーセントどうしの引き算のことです。82.2%が91.3%になったら「9ポイント上がった」と書きます。「9%上がった」ではありません。

もうひとつは「期待値」です。確率にオッズをかけた値のことで、1を超えていれば理屈のうえでは買って得、下回っていれば損、という見方をします。私のAIは全馬にこの値を出しています。

以上が答えです。ここから下は、どうやってその答えにたどり着いたかと、今週それ以外に分かったことを書いていきます。正直、今週いちばん大きかったのは三連単の話ではありませんでした。

今週やった改善(先に要点だけ)

① 三連単だけに切り替えたらどうか、を3年分で測りました。結論は却下。ただし副産物で、いまの三連単の買い目が回収率101.9%だと分かりました。

② 「中央の上位予想家は三連単より三連複が多い」という私の見立ては正しかった。地方は平均10.38頭、中央は14.0頭。三連単の難しさが2.9〜4.7倍違います。

③ 「買い目は切らないと勝てない」も正しかった。三連複は切らないと82.2%、いまの切り方で91.3%。切るのをやめると悪くなる確率が92.4%でした。

「崖」を2つ、予測エクセルに出すようにしました。崖の外にいる馬は勝率が15.9%から5.4%へ3分の1に落ちます。ただし回収率は落ちません。

⑤ 「期待値を単勝と複勝で分けたらどうか」と投げたら、複勝の期待値がそもそも存在していなかったことが分かりました。複勝側は「消す」ためだけに使われていて、並べ替えには一度も使っていません

⑥ 「仮説を立ててから過去を振り返ればいい」という私のやり方が正解でした。132頭では何も出なかったものが、10,325レースで測ったら単勝に+46.0ポイントの効果として出てきました。

⑦ 今週いちばんの発見。私が朝9時に打つ本命は、複勝の期待値順位が9位以下だと複勝回収率63.8%。8位までは90.0%です。ここにも26.2ポイントの崖がありました。

⑧ 私が「自信度がおかしい」と2回指摘して、2回ともAI側のバグでした。1つは自信度5を1件も拾えていなかったこと、もう1つは最高を最低として集計していたことです。

⑨ 本番に入れる前に別のAIに独立監査させました。用意した2案のうち1案は不合格。私が「効く」と思っていたほうが、実は93%の確率で逆向きでした。

⑩ 今週、本番に入れたのは1つだけです。朝の画面に警告を1行出すだけのもので、印も買い目も自信度も1ミリも変えていません。

⑪ 【地方】三連単オンリーに切り替えて1週間。263レースで回収率104.8%、三連単だけなら129.9%でした。

⑫ 【地方】本命の複勝率が62.1%から73.7%へ。回収率より、こちらの数字のほうが中身を表しています。

ここから下は、この12個を1つずつ説明していきます。

今週もこのほかにも色々な改善を行っております。具体的には…

①「三連単だけにしたらどうか」を3年分ぶつけてみました

きっかけは地方競馬のほうです。netkeibaで公開する買い目を三連単オンリーに変えたら、売上が劇的に上がりました。予想家として、三連単で予想を出すのがいちばんニーズを満たしているということです。

それなら中央も、と思ってAIに投げました。3年分の実データで測らせた答えは却下です。2024年は土台すら割っていて、勝てていたのは2026年だけ。ここでいう土台とは、何も考えずに全部買ったときに戻ってくる水準のことです。馬券は売上の一部をJRAが取る仕組みになっていて(三連単なら27.5%)、その残りが土台になります。だから三連単の土台は72.5%。100%でなく、この72.5%を超えているかで見ないと、うまくいっているのかが分かりません。しかも100%を超える確率は五分五分でした。

ただ、これは無駄になっていません。測る過程で、いまの三連単の買い目が回収率101.9%で回っていることが分かりました。的中率9.6%、1レース平均22点。控除率を引いた土台が72.5%ですから、そこを29ポイント上回っています。

②「上位の予想家は三連複が多い」は当たっていました

中央のnetkeibaで上位に並んでいる予想家を見ていると、三連単より三連複が多い。これは地方との違いかもしれない、とAIに投げました。

実測で裏が取れました。地方の直近1年13,686レースの平均出走頭数は10.38頭、12頭以下が91.5%です。対して中央は平均14.0頭で、16頭立てが33%を占めます。三連単の組み合わせは10頭なら720通り、16頭なら3,360通り。4.7倍違います。平均頭数どうしで比べても2.9倍です。

そのうえ地方はほぼ毎日開催、中央は週2日しかありません。同じ10連敗でも、地方なら2日で終わりますが中央では1週間続きます。地方でうまくいった形を、そのまま中央に持ってくることはできないということですね。

③「買い目は切らないと勝てない」も当たっていました

三連系は、買い目を切らないと勝てない。これは私の経験からの実感でした。AIは最初「切っても効果ははっきりしない」という答えを出してきたのですが、これが間違いでした。

正しく測り直したのがこの数字です。三連複を切らずに全部買うと82.2%。いまの本番の切り方(確率の高い順に上位70%を残す)で91.3%。同じレースで並べて比べると、切らないより切ったほうが良い確率は92.4%でした。

面白かったのは、この「切る」がもう本番に入っていたことです。三連単のほうも、確率の低い買い目を落とす仕組みが入っていて、それがあるかないかで18ポイント違いました。私が「入れないと勝てない」と言ったものは、すでに入っていて、ちゃんと効いていたわけです。

ちなみに、買い目を減らす方法として「上位何%だけ残す」「当たっても損になる買い目を外す」「的中率が目標に届いたら打ち止め」の3つを別々に測らせたのですが、3つとも中身は同じでした。全部「点数を減らす」ことをしているだけで、回収率が上がって的中率が下がる、同じ線の上に乗っています。名前が違うだけでした。

④ 「崖」を2つ、予測エクセルに出すようにしました

ここからが今週の本題です。

予測した勝率を高い順に並べていくと、隣の馬との差が急に開く場所があります。私はこれを「崖」と呼んでいます。崖の手前にいる馬と、崖の向こう側に落ちた馬とでは、同じ出走馬でも意味が違うんじゃないか。ずっとそう思っていました。

そこで今週、崖を予測エクセルに列として出すよう指示しました。しかも1本ではなく2本です。

  • 「崖」列…単勝の確率で切ったもの。本命を決めるときに見る
  • 「複崖」列…複勝の確率で切ったもの。対抗以下の印を決めるときに見る

なぜ2本要るのか。単勝の崖だけで印を全部決めると、17.2%の馬で判断を誤るからです。10,928頭ぶんです。1着に来る力と3着以内に来る力は別物なので、物差しも別に持たないといけません。

そのうえで、崖に本当に意味があるのかを7,951レースで測りました。

崖の位置レース数勝率単勝回収率
崖の中(手前)4,40015.9%89.3%
崖の外(向こう側)2,3255.4%85.4%

これは面白い結果でした。崖の外に落ちた馬は、勝率が3分の1になります。ここは切り方を変えても、期間を変えても動きません。4〜6%で一定です。

ところが回収率はほとんど落ちないのです。89.3%と85.4%。ほぼ同じです。レース数を少なくして5月以降だけで見たときは「崖の外は単勝65%」と大きく落ちて見えたのですが、7,951レースまで増やすと差が消えました。少ないデータで見えた大きな差が、データを増やすと消える。よくあることです。

つまりこういうことです。崖の外の馬は「1着には来ない。でも来たときの配当が大きいので、損はしていない」。だから崖は、切るための道具ではなく、1着を当てないといけない馬券を買うときの判断材料として使うのが正しい。単勝、馬単、三連単です。逆に複勝やワイドを買うときに崖の外を切ると、単に買い目を減らしているだけになります。

この「レース数を増やしたら差が消えた」というのが今週何度も起きました。少ないデータで大きな差が見えたときほど、疑ってかからないといけません。

⑤ 複勝の期待値が、そもそも存在していませんでした

予測エクセルに「期待値」という列があります。私はこれを、単勝と複勝を混ぜたような値だと思っていました。それなら単勝の期待値と複勝の期待値をきっちり分けて、それぞれで確かめていけば、単勝も複勝も回収率が上がるんじゃないか。そう思ってAIに聞きました。

返ってきた答えは、私が思っていたより深刻でした。混ざっていたのではなく、複勝の期待値が最初から無かったのです。

いまの「期待値」は純粋な単勝の期待値で、複勝のほうは「この馬は消す」という足切りにしか使われていませんでした。複勝の確率を使って馬を並べ替えたことが、一度も無い。複勝やワイドを主力にしている私が、複勝の期待値を持っていなかったわけです。

そこで複勝の期待値を作らせて、まず本命を複勝の期待値1位に差し替えたらどうなるかを10,325レースで測りました。結果は明確に悪化です。

本命の選び方勝率複勝率中央値のオッズ
単勝の期待値1位(いまの形)14.2%33.6%12.1倍
複勝の期待値1位(新しい案)7.0%23.7%20.5倍

複勝率が半分近くまで落ちています。理由もはっきりしていて、複勝の期待値は人気薄に寄るのです。本命馬の中央値のオッズが7.7倍から26.0倍まで飛びます。複勝を当てたくて作った物差しなのに、複勝率が半減する。これでは使えません。ただ、この空振りで「複勝の期待値は本命を決める道具ではない」とはっきり分かったのが、次につながりました。

ただ、これで終わりませんでした。物差しと券種を揃えると、ちゃんと通るのです。

物差し単勝への効き複勝への効き
単勝の期待値の高さ効く効かない
複勝の期待値の高さ効かない効く

単勝の物差しで複勝を測っても平らになるだけ。当たり前のようですが、AIは最初これを取り違えて「効かない」と報告してきました。複勝の期待値の使いどころは、本命を決めるところではなく、複勝とワイドの相手を並べるところです。

⑥「仮説を立ててから過去を振り返る」というやり方が正解でした

もう1つ、今週の収穫はやり方そのものでした。

私はAIに「自信度5を打ったときに、うまくいっている時といっていない時で何が違うのか」と聞きました。期待値1位と2位の差ではないか、期待値の高さではないか、と当てずっぽうを並べていったのですが、自信度5のレースは132頭しかなくて、何を測っても数字が出ません。

そこで私はこう言いました。「仮説を立てたあとに過去を振り返ることはできるので、過去でも同じ傾向があったら採用できるでしょう?」

これが決定的でした。132頭で思いつくだけ思いついて、その仮説を3年分・10,325レースにぶつける。この順番なら、少ない手元のデータで仮説を作っても、確かめる場所は別に用意できます。

実際に答えが出ました。「期待値の高さ」で本命を5つの帯に分けると、単勝回収率が76.4%→94.2%→102.2%→113.6%→115.9%と、きれいに一直線に上がっていきます。人気の言い換えではないかも確かめてあって、オッズを揃えたうえで最上位と最下位の差が+46.0ポイント、7つの層すべてで同じ向きでした。

ただし複勝はほぼ平らです。期待値の高さは「1着を当てる力」であって、3着以内に来る力ではないということですね。私の主力は複勝とワイドなので、そのままでは主力に乗りません。ここは正直に書いておきます。

⑦ 今週いちばんの発見。私の本命にも「崖」がありました

ここが今週の山場です。

複勝の期待値という新しい物差しができたので、私はこう聞きました。「私の本命を複勝の期待値で分けると、回収率はどうなりますか」

ここで大事なのは、測る対象を私が朝9時に打つ印にしたことです。最終的に決定した印はAIが単勝の期待値1位を取っているので、複勝の期待値と同じ方向を向いてしまって、新しい情報になりません。私が朝に打つ印は、単勝の期待値とは無関係に選ばれている。だから複勝の期待値が、独立した1本の情報として残るわけです。

出てきたのがこれです。

朝9時の本命頭数中央値のオッズ単勝回収率複勝回収率
複勝の期待値順位が8位まで1,141頭5.4倍94.8%90.0%
複勝の期待値順位が9位以下154頭5.0倍71.3%63.8%

26.2ポイントの崖です。しかも中央値のオッズが5.4倍と5.0倍でほとんど同じ。人気の言い換えではありません。

念のため、出走頭数で分けても、オッズ帯で分けても、期間を前半後半で分けても確かめました。9位以下が悪いという向きは全部で同じです。デタラメな順位を1,000回作ってぶつける検定もやって、1,000回中1回も実測に届きませんでした

正直に書いておくと、効き目は多頭数のレースに偏ります。16〜18頭立てでは32.0ポイントの差がつきますが、12〜13頭では差がほとんどありません。

⑧ 私が「おかしい」と言った2回とも、AI側のバグでした

この検証をしている途中で、私は2回、AIの出してきた数字に違和感を持ちました。結果は2回ともバグです。

1回目。「5月半ばからの自信度5の本命で集計してほしい」と頼んだら、AIが「自信度に5という値が存在しません」と返してきました。そんなはずはありません。私が打っているのですから。指摘したら、原因はこうでした。予測エクセルの自信度は、私が全角で「自5」と書いた回と、半角の数字で書いた回が混ざっていて、AIは数字の回しか読んでいなかったのです。そして自信度5は24回すべてが全角表記。つまり1件も拾えていませんでした

2回目。直したあとの表を見て、今度は「自信度4がいちばん悪い」という数字が出てきました。これも腑に落ちません。「また、自信度の向きを間違えているのかも」と言ったら、これも当たりでした。同じ列の中に向きが逆の2つの数え方が混ざっていたのです。片方は1がいちばん自信あり、片方は5がいちばん自信あり。AIは私が最も自信を持ったレースを、最も自信のないレースとして集計していました

直したあとの数字がこれです。

朝の自信度頭数勝率単勝回収率複勝回収率
573頭20.5%94.1%84.4%
4257頭17.5%103.8%90.0%
3513頭20.5%95.1%100.4%
2以下53頭5.7%31.9%66.8%

ちゃんと筋が通りました。私が自信を持てないと言っているレースの本命は、勝率5.7%で単勝回収率31.9%。壊滅的です。前の表ではこれが「自信度4」の場所に出ていたわけで、そのまま信じていたら、自信度の設計そのものを疑うところでした。

ついでに分かったこともあります。私が朝に打つ本命とAIが最終的に決める本命では、得意なところが違いました。勝率は私のほうが上(22.3%対18.7%)で、複勝回収率はAIのほうが上(94.0%対87.1%)。そして、私とAIの両方が強気になっている本命は、単勝も複勝も黒字でした(238頭で単勝102.5%・複勝109.5%)。ここはもう少し掘る価値がありそうです。

この2件だけではありません。今週はAIの測り方の間違いを、全部で8つ止めました。同じ設定の三連単が簡易版と本番で18ポイントズレていたり、「三連複は検証できません」と言われて調べたら2025年まで遡って全部読めたり、去年のまだAIに印を作らせていなかった頃のデータで「効かない」と結論を出されていたり。細かい話なので並べませんが、数字を出す道具そのものが狂っていると、事実を間違えるより厄介です。答えは全部それらしく見えるので、こちらが気づけなければ、そのまま買い方を変えてしまいます。今週はそれを8回止められました。

⑨ 本番に入れる前に、別のAIに監査させました

⑥の崖は、かなり強い発見に見えました。だからこそ、そのまま入れるのが怖い。

そこで今週は、私が発注書を書いて、別のAIに独立監査させました。同じ会話を見ていない、まっさらな状態のAIに、台帳から数字を引き直させて「この提案を本番に入れてよいか」を判定させるやり方です。

用意した案は2つでした。

A案は不合格。私が「効きそうだ」と思っていたほうです。監査が独立に測り直したら、止めるはずだった168頭のほうが、残すはずだった729頭より成績が良かった(複勝119.0%対88.3%)。つまり93%の確率で、私は良いほうを止めようとしていたことになります。危なかったです。

B案は合格。⑥の崖のほうです。監査はさらに厳しい検定を追加してきて、切り方を2位から11位まで全部試したうえで2,000回のデタラメ検定を回し、1回も実測を超えませんでした

それともう1つ、監査が物差しの歪みを見つけてくれました。予測している複勝オッズが、人気薄の馬で実際より12〜24%大きく出ているのです。複勝は3頭で配当を分け合うので、単勝と同じ式で近似すると穴で崩れる。だから「複勝の期待値が1.0だから損得トントン」という読み方は成り立ちません(実測では83〜88%でした)。複勝の期待値は、値そのものではなく順位だけを使う。これが今週決まったルールです。

⑩ 今週、本番に入れたのは「警告を1行出す」だけです

これだけ調べて、本番に入れたのは1つだけです。

朝9時に私が打った本命が、複勝の期待値順位で9位以下だったら、画面に警告を1行出す。それだけです。印も、自信度も、買い目も、設定ファイルも、1バイトも触っていません。切るかどうかを決めるのは私です。AIは「この本命は危ないですよ」と教えてくるだけ。

警告には、AIが最終的に決めた本命の名前と、その馬の複勝期待値順位も並べて出るようにしました。私とAIが同じ馬を本命にしていて、なおかつその馬が9位以下だった場合は二重警告が出ます。この二重警告のときが実測で複勝回収率53.7%と、いちばん危ない形でした。

戻すのは設定を1行変えるだけ。そして毎週、警告が出た本命と出なかった本命で、実際にどちらが良かったのかを自動で答え合わせします。もし警告が出たほうが良い結果を出し続けたら、その時点で止めます。入れて終わりにしないのがルールです。

⑪【地方】三連単オンリーの1週間は、回収率104.8%でした

地方競馬のほうもかなり予想の改善を行っております。こちらはなかなか良い結果となっていまして、ここ1週間の全レースの成績はというと、こうなりました。

公開した全レースの買い目をそのまま買った場合で、8月20日から26日までの7開催日・263レース。投資1,437,300円に対して払戻1,506,370円で、回収率104.8%。的中は43本で16.3%でした。

券種で分けると、三連単が165レースで129.9%。三連複が98レースで56.0%です。地方は9頭以下のレースが多いので、そこだけ三連複にしていたのですが、これが完全に足を引っ張っていました。というわけで、今日から9頭以下も三連単に切り替えました

いちばん大きかったのは8月22日の佐賀9レース。三連単20,120円が的中して、7,800円が261,560円になりました。

⑫【地方】ぶれの小さい数字で見ると、本命の複勝率が7割を超えました

ただ、1週間の回収率というのは数本の的中で大きく動きます。今週の地方も、いちばん大きい配当を1本抜くだけで104.8%が86.6%まで落ちます。ですから、こういう数字だけで「良くなりました」と言うのは正直ではありません。

もっとぶれの小さいところで見ます。本命そのものの成績です。

先週の本命は単勝的中率34.6%・複勝的中率62.1%でした。それが今週は単勝42.2%・複勝73.7%。回収率でも単勝が95.5%から113.2%、複勝が93.5%から101.8%へ上がっています。本命が3回に2回から4回に3回へ、3着以内に来るようになったということです。

何を変えたかというと、本命の決め方に2つの関門を入れました。1つは期待値の下限。もう1つが「崖」です。予測した勝率を高い順に並べていくと、隣同士の差が急に開く場所があります。そこを崖と呼んで、本命がその崖の後ろにいるレースは本命を選び直すようにしました。切られる側の馬は、実測で勝率11.1%・複勝回収率49.5%と壊れていましたから。

中央でも同じ「崖」の話が出てきたのは、偶然ではないと思っています。順位の並びが急に開くところには、意味がある。地方で先に効いたものが、中央でも別の形で出てきたわけです。

それでも、来週のほうが良くなります

今週は結局、中央の買い方そのものは1つも変えていません。三連単も三連複も、いま動いているものがいちばん良かったからです。ここまで読んでいただいて、何も変わっていないじゃないか、と思われたかもしれません。

実際、しんどい1週間でした。思いつくたびに測らせて、期待した数字が出なくて、それでも別の角度を探して、また出なくて。当たりが出たと思ったら測り方が間違っていて、正しく測り直したら消えてしまう。そういうことを何度も繰り返しました。

ただ私は、今週がいちばん前に進んだ週だと思っています。理由は3つあります。

1つめ。「これを変えたらもっと良くなるはずだ」と思っていた3つが、全部すでに入っていて、ちゃんと効いていたと確認できました。手探りで触るのをやめられます。

2つめ。複勝の期待値という、これまで持っていなかった物差しが1本増えました。しかもそれが、私が朝に打つ本命に対して26.2ポイントの崖として効いている。複勝とワイドが主力の私にとって、これは大きいです。

3つめ。私が「おかしい」と言った2回とも、本当にバグでした。AIの出した数字を鵜呑みにしない、という一線が守れています。そして危ないほうの案は、独立監査が入れる前に止めてくれました。

数字のほうも、悲観する材料ではありません。自信度4以上の本命は複勝率50.0%、自信度5に絞れば53.3%。2回に1回は3着以内に来ています。三連単の買い目は101.9%で回っている。地方は本命の複勝率が73.7%まで来ました。足りないのは単勝、つまり「勝ち切らせるところ」だけです。

そこが今週はっきりしたので、来週からはそこを狙って手を入れます。的中率はもう十分に出ています。あとは、当たっている本命をどう勝たせるかです。

こういう検証は、当たるものより外れるもののほうがずっと多いです。今週も大きな案を3つ試して、本番に入ったものは結局1つでした。それでも、毎週150万円の実弾を張っている私が先に転んでおけば、読んでいる方は同じ穴を踏まずに済みます。うまくいった話も外した話も、数字ごと全部このブログに書きます。来週もお付き合いください。

この週にやったことのうち、毎回使える部分だけをまとめ直した記事はこちらです。→ 三連複の買い目は絞るべきか|切らないと82%、切って91%の実測

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