こんにちは、横けんです。
この記事は、前回の続きです。
前回、こう書きました。1日9鞍以上乗る騎手は、その日の終盤に成績が落ちる。
朝は人気以上に走っていた同じ騎手が、夕方には人気ほど走らなくなる。
8鞍までなら落ちません。9鞍から落ちはじめて、乗るほど深くなりました。
書き終えて、私はハッとしました。
メインレースって、1日の終盤ですよね?
しかもメインは、私たちが1週間かけて考えて、いちばんお金をかけるレースです。
そこで落ちているなら、知らないと困ります。
だから、メインレースだけを切り出して数え直しました。
2021年2月から2026年7月までの中央競馬25万9,785騎乗が対象です。
後半では、最終レースはどうなのか、
そしてこの見方を私の予想AIの材料にできたのかも書いています。
▶ 私が毎週150万円を賭けながら3年かけて作った競馬予想AIの全体像は、「競馬予想AIの作り方・完全ガイド」に最初から順にまとめています。
この記事の要点(先に結論)
- 1日10鞍以上乗る騎手は、メインレースだけ成績が落ちます。同じ日のメイン以外のレースでは落ちません
- 落ち方は乗るほど深くなります。10鞍で−1.4、11鞍で−2.6ポイント(人気から期待される複勝率との差)
- 複勝の回収率でいうと、10鞍以上の騎手は71.8%。同じ人気の馬を買った場合の77.0%より5.2%低いという結果でした
- ★ところがG1だけは、この傾向がありませんでした。さすがに気合いで乗ってくるのかもしれません
集計期間: 2021年2月〜2026年7月/中央競馬 259,785騎乗/複勝は実際の払戻データで計算
メインレースだけを切り出すと、こうなりました
まず結果です。メインレース(11R)だけを取り出して、
その騎手がその日に何鞍乗っているかで分けました。
表を見る前に、1つだけ説明させてください。「人気から期待される複勝率」という言葉が出てきます。
まず、こういう事実があります。
- 1番人気の馬は、およそ65%が3着以内に来ます
- 8番人気なら、13%くらいです
ということは、1番人気ばかりに乗せてもらえる騎手の複勝率が高いのは、当たり前ですよね?
腕がいいから来ているのか、いい馬に乗っているから来ているのか、区別がつきません。
そこで、その騎手が乗った馬を1頭ずつ見ていきます。
1番人気なら65%、8番人気なら13%——というふうに、
「この人気なら、これくらいは来て当たり前」という数字を全部足し合わせます。
これが「人気から期待される複勝率」です。
その騎手の乗り馬の顔ぶれだけで決まる、合格ラインのようなものだと思ってください。
あとは引き算です。
実際の複勝率 − 合格ライン = 表の「差」
プラスなら合格ラインを超えた(人気以上に走った)。
マイナスなら届かなかった(人気ほど走らなかった)。
これでいい馬に乗っているかどうかの差が消えて、純粋な上乗せぶんだけが見えます。
| その日の騎乗数 | 件数 | 平均人気 | 実際の複勝率 | 人気から期待される複勝率 | 差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1鞍 | 893 | 9.5番 | 15.0% | 14.9% | +0.1pt |
| 2鞍 | 1,485 | 9.3番 | 15.2% | 16.0% | −0.8pt |
| 3鞍 | 2,104 | 9.2番 | 16.3% | 16.6% | −0.3pt |
| 4鞍 | 2,494 | 8.7番 | 19.2% | 18.5% | +0.7pt |
| 5鞍 | 2,864 | 8.3番 | 19.5% | 19.5% | +0.0pt |
| 6鞍 | 2,982 | 7.8番 | 22.2% | 21.6% | +0.7pt |
| 7鞍 | 3,049 | 7.6番 | 21.4% | 22.3% | −0.9pt |
| 8鞍 | 2,781 | 7.4番 | 23.7% | 22.8% | +0.9pt |
| 9鞍 | 2,199 | 7.2番 | 23.1% | 23.2% | −0.2pt |
| 10鞍 | 1,365 | 7.0番 | 23.2% | 24.6% | −1.4pt |
| 11鞍 | 720 | 7.0番 | 22.1% | 24.7% | −2.6pt |
| 12鞍 | 204 | 6.7番 | 18.1% | 25.2% | −7.1pt |
赤=良い 青=悪い (色が濃いほど差が大きい)
1鞍から9鞍までは、プラスとマイナスがバラバラで、差らしい差がありません。10鞍から落ちはじめて、乗るほど深くなります。
12鞍の−7.1ポイントが目を引きますが、ここは204件しかありません。数が少ないと数字は大きく振れます。この記事の主役は10鞍と11鞍で、12鞍は参考として載せています。
メインレース以外では、落ちていません
ここが今回いちばん大事なところです。同じ騎手の、同じ日の中で比べました。
| その日の騎乗数 | メインレース | 同じ日のメイン以外 | 差 |
|---|---|---|---|
| 9鞍 | −0.2pt | +0.2pt | −0.4pt |
| 10鞍 | −1.4pt | +0.2pt | −1.6pt |
| 11鞍 | −2.6pt | −0.1pt | −2.4pt |
| 12鞍 | −7.1pt | +3.0pt | −10.1pt |
赤=良い 青=悪い (色が濃いほど差が大きい)
同じ騎手が、同じ日に、メイン以外のレースでは普通に走っているのに、メインだけ落ちています。
だから「たくさん乗る騎手は下手」という話ではありません。メインが特別なのです。
★ここを読み違えないでください
回収率だけ見ると、こうなります。
| その日の騎乗数 | 件数 | 平均人気 | 複勝の回収率 |
|---|---|---|---|
| メインレース全体 | 23,140 | 8.0番 | 75.9% |
| 10鞍 | 1,365 | 7.0番 | 75.0% |
| 11鞍 | 720 | 7.0番 | 74.2% |
| 12鞍 | 204 | 6.7番 | 41.7% |
赤=良い 青=悪い (色が濃いほど差が大きい)
10鞍・11鞍の回収率は74〜75%。メイン全体の75.9%と、ほとんど変わりません。
これだけ見ると「普通じゃないか」と思いますよね?
ですが平均人気を見てください。
メイン全体が8.0番人気なのに、10鞍・11鞍の騎手は7.0番人気の馬に乗っています。
1つぶん人気の馬に乗っているのです。
平均より恵まれた馬に乗っているのだから、本来は平均より良くならないとおかしい。
それが平均並みで止まっている。これが「人気ぶんの得を落としている」という意味です。
回収率をそのまま並べると、この損は見えません。人気を差し引いて初めて見えます。
回収率でいうと、どれくらいの差なのか?
ポイントだけだと実感がわきませんよね? 回収率で言い直します。
比べるのは、この2つです。
- 実際の複勝回収率(その騎手の馬を複勝で買い続けた場合)
- 同じ人気の馬を買った場合の複勝回収率(=さっきと同じ「合格ライン」)
| その日の騎乗数 | 件数 | 実際の 複勝回収率 |
同じ人気の馬なら (合格ライン) |
差 |
|---|---|---|---|---|
| 1〜5鞍 | 9,840 | 75.7% | 74.9% | +0.8% |
| 6〜9鞍 | 11,011 | 76.9% | 76.5% | +0.4% |
| 10鞍 | 1,365 | 75.0% | 77.0% | −2.0% |
| 11鞍 | 720 | 74.2% | 76.7% | −2.5% |
| 12鞍 | 204 | 41.7% | 78.1% | −36.4% |
| 10鞍以上をまとめて | 2,289 | 71.8% | 77.0% | −5.2% |
赤=合格ラインを超えた
青=届かなかった
9鞍までは、実際の回収率が合格ラインとぴったり合っています。
合格ラインを0.8%、0.4%上回っているだけ。誤差の範囲です。
ところが10鞍は、合格ラインより2.0%低い。11鞍は2.5%低い。
10鞍以上をまとめると、合格ラインより5.2%低いという結果でした。
回収率で5%というのは、1万円買っていたら500円ぶんにあたります。
1回なら気にならない額です。ですが、これを1年くり返せばどうでしょうか?
避けられる損なら、避けたほうがいいと私は思います。
これは、まぐれではないのか?
ここまで読んで、こう思った方もいるはずです。
「たまたま、そうなっただけじゃないの?」
もっともな疑問です。私も同じことを思いました。
とくに12鞍は204件しかありません。数が少ないと、数字は大きく振れます。
コインを10回投げて8回表が出ることは珍しくありませんよね?
でも1万回投げて8割表なら、そのコインはおかしい。
少ない回数なら、まぐれでも大きな数字が出てしまうのです。
だから3つのやり方で確かめました。1つずつ説明します。
① 1つの数字ではなく、「並び方」を見る
「12鞍が−7.1ポイント」——この1つの数字だけを見て「本物だ」と言うのは危険です。
たまたま出た数字かもしれません。
でも、こういう並びだったらどうでしょうか。
9鞍 −0.2 → 10鞍 −1.4 → 11鞍 −2.6 → 12鞍 −7.1
きれいに、段々と深くなっています。
まぐれで1つの数字が大きく出ることはあります。
でも4つの数字が順番どおりに並ぶことは、そう簡単には起きません。
この「段々ぐあい」を1つの数字にしたのが、これです。
| 1鞍増えるごとに、どれだけ動くか | |
|---|---|
| メインレース | −2.20pt |
| それ以外のレース | +0.79pt |
「メインでは、騎乗数が1鞍増えるごとに2.20ポイントずつ落ちていく」という意味です。
他のレースでは逆に、0.79ポイントずつ上がっています。
メインだけが、はっきり下向きに並んでいるわけです。
② 「もし違う日のデータだったら」を1,000通り試す
ここがいちばん分かりにくいところなので、ていねいに書きます。
私が使ったのは2021年2月から2026年7月までのデータです。
でもこれは、たまたまこの6年ぶんを切り取っただけですよね?
もし少し違う日の集まりだったら、結果は変わったかもしれません。
それを確かめるやり方があります。
手元にある日を、くじ引きのように選び直すのです。
たとえば588日ぶんのデータがあるとします。
この588日を箱に入れて、1日引いては箱に戻し、また引いては戻し——を588回くり返します。
すると、同じ日が2回入ったり、1回も入らない日があったりする「588日ぶんの別のデータ」ができあがります。
これを1,000通り作って、それぞれで同じ計算をやり直しました。
結果はこうでした。
1,000通りのすべてで、メインは落ちていました。
いちばん浅い回で−0.63、いちばん深い回で−3.79。1回もプラスになりませんでした。
つまり「たまたまこの6年だったから、こう出た」のではなさそうだということです。
(くじで引く単位は「その騎手のその日」まるごとにしています。
1レースずつバラバラに引くと、同じ日の似たもの同士を別々に数えることになって、
実際より安定して見えてしまうからです)
③ わざと関係を壊して、比べる
最後の確かめ方です。
騎乗数の数字を、日ごとにでたらめに入れ替えます。
12鞍乗った日に「3鞍」というラベルを貼り、3鞍しか乗らなかった日に「12鞍」と貼る。
そういう入れ替えをするわけです。
こうすると「騎乗数と成績の関係」は、完全に消えてなくなるはずですよね?
このデタラメなデータでも、さっきと同じ計算をします。それを1,000回。
もし本物の傾向がまぐれなら、デタラメ版でも同じくらいの数字がしょっちゅう出るはずです。
結果は、1,000回やって、本物と同じくらい落ちる形が出たのは1回だけでした。
3つとも通りました
- 並び方——メインだけが、きれいに下向きに並んでいた
- 別のデータを1,000通り——1回残らず、落ちていた
- わざと関係を壊す——本物ほどの形は、1,000回に1回しか出なかった
まぐれではなさそうです。
では、回収率にするとどれくらいの差なのか?
「1.4ポイント」「2.6ポイント」と言われても、大きいのか小さいのかは伝わりませんよね?
人気の差に置き換えます。
| 人気 | 複勝率 | 1つ前との差 | 複勝の回収率 |
|---|---|---|---|
| 8番人気 | 12.8% | −3.4pt | 74.0% |
| 9番人気 | 9.8% | −3.0pt | 72.5% |
| 11番人気 | 6.0% | −1.8pt | 69.5% |
| 12番人気 | 4.6% | −1.3pt | 64.7% |
赤=良い 青=悪い (色が濃いほど差が大きい)
- 11鞍の−2.6ポイントは、馬が8番人気から9番人気に下がるのと、ほぼ同じだけ成績が落ちるということです(複勝の回収率でいうと74.0%→72.5%)
- 10鞍の−1.4ポイントは、11番人気から12番人気に下がるのとほぼ同じです(69.5%→64.7%)
派手ではありません。ですが、出馬表で騎手の乗り鞍を数えるだけで分かる材料としては、
十分な大きさだと私は思います。
最終レースはどうなのか?
メインで落ちるなら、その後の最終レースはもっと落ちるはずですよね?
そう思って調べたら、思ったとおりにはなりませんでした。
| その日の騎乗数 | メイン(11R) | 最終(12R) |
|---|---|---|
| 10鞍 | −1.4pt | −1.7pt |
| 11鞍 | −2.6pt | −3.3pt |
| 12鞍 | −7.1pt | +3.1pt |
赤=良い 青=悪い (色が濃いほど差が大きい)
10鞍・11鞍は最終でも落ちています。ここはメインと同じです。
ところが12鞍だけ、最終ではむしろ良いのです。
12鞍乗る騎手にとって最終レースは12鞍目。いちばん疲れているはずなのに、です。
ただし、これも204件しかありません。
「12鞍の騎手は最終で買える」と書きたくなりますが、この数では書けません。
ここは分からないままにしておきます。
重賞ではどうなのか? G1だけ様子が違いました
ここまで「メインレース」とひとくくりにしてきました。でも11レースが必ず重賞とは限りません。
条件戦がメインの日もたくさんあります。
そこでクラスで分けて数え直しました。
重賞は1鞍ずつに割ると数が薄くなるので、10鞍以上でまとめています。
| どんなレースか | 件数 | 平均人気 | 差(10鞍以上の騎手) |
|---|---|---|---|
| メイン11Rの条件戦 | 1,370 | 6.4番 | −2.7pt |
| G2・G3 | 780 | 7.4番 | −1.9pt |
| G1だけ | 163 | 9.2番 | +0.8pt |
| 参考:重賞ぜんぶ(G1込み) | 943 | 7.7番 | −1.4pt |
| 参考:メイン11R全部 | 2,289 | 7.0番 | −2.3pt |
赤=良い 青=悪い (色が濃いほど差が大きい)
ここで、面白いことが起きました。
最初、重賞をぜんぶまとめて数えたら−1.4ポイントにしかなりませんでした。
条件戦の−2.7ポイントの半分です。「重賞では効かないのか」と思いかけました。
ところがG1を外して、G2とG3だけで数え直したら−1.9ポイント。
はっきり出たのです。
G1だけにこの傾向がなく、そのせいで重賞全体の数字が薄まっていました。
なぜG1だけ違うのか? 考えられるのは1つです。
G1は、さすがに気合いで乗ってくるのではないか。
1年に何回も巡ってこない舞台です。その日10鞍乗っていようが、疲れていようが、
ここだけは違う——そういうことは十分にありえます。
ただし正直に書きます。G1は163件しかありません。
G1で、その日10鞍以上乗っている騎手というのは、それだけ珍しいのです。
この数では「G1では落ちない」と言い切れません。
気合い説はあくまで私の推測で、証明できたわけではありません。
もう1つ、乗る馬そのものが違います。
10鞍以上乗る騎手がG1で乗る馬は平均9.2番人気。
条件戦のメインでは6.4番人気です。G1では格下の馬に乗せてもらっているのです。
そもそも期待されていない馬なので、落ちようがない、という見方もできます。
まとめると、条件戦のメインでも、G2・G3でも、はっきり落ちます。G1だけは判断できません。
これは馬券にどう使えるか?
出馬表を見れば、その騎手が今日何鞍乗るかは数えられます。だから、こう使えます。
- メインレースで、その日10鞍以上乗っている騎手を見つけたら、少し割り引く
- 9鞍までなら、メインでも気にしなくていい
- 逆にその日たくさん乗る騎手の朝のレースは、上積みが期待できる(12鞍の騎手は1〜9Rで+3.0ポイント)
「消し」にするほどの差ではありません。迷ったときに背中を押す材料、くらいの位置づけです。
ただ、メインは1日でいちばん検討に時間をかけるレースです。
そこで迷ったときの一押しがあるというのは、けっこう大きいと私は思っています。
この見方を、AIの材料にできるか?
ここからは私の予想AIの話です。
結論から書きます。「メインレースかどうか」という見方は、
残念ながら採用されませんでした。
| 試した形 | 結果 |
|---|---|
| メインレースかどうか(旗) | 採用されず |
| メイン以降かどうか(旗) | 採用されず |
| たくさん乗る騎手 × メイン(組み合わせ) | 採用されず |
| 騎乗数 × メイン以降(掛け算) | 採用されず |
| そのレースが1日の何レース目か (11Rなら11という数字) |
採用されました |
赤=良い 青=悪い (色が濃いほど差が大きい)
ここで、言葉をはっきりさせておきます。「何レース目か」というのは、そのレースが1日の何番目かです。メインなら11、最終なら12。騎手が何鞍目に乗っているか、ではありません。レースそのものに付いている番号です。
(前回の記事で未勝利戦に採用されたのは、「その騎手の、その日の何鞍目 ÷ その日の騎乗数」という別の材料でした。名前が似ていますが中身は違います。今回入ったのはレース番号そのものです)
そのうえで、面白いのはここです。「メインかどうか」で切るとダメで、レース番号をそのまま渡すと通りました。
しかも通り方が強かったのです。今回試した17の形の中で、いちばんはっきりしていました。
乱数を8通り変えて8回とも良くなり、2024年と2025年のどちらでも良くなりました。
理由を考えると、たぶんこういうことです。
私が「11レース目が特別だ」と決めつけて旗を立てるより、
数字だけ渡して、どこで区切るかはAIに決めさせたほうが強いのです。
1レースから12レースまでの間には、クラスも、賞金も、頭数も、出走する馬の質も、
少しずつ変わっていきます。「メインかどうか」という2択では、その流れを潰してしまう。
数字のまま渡せば、AIは自分でいちばん良い切り方を見つけます。
ここは誤解されたくないので書いておきます。AIが勝手に賢いわけではありません。
私のAIには3,784個の材料が入っていて、1つ1つは今回と同じように、
思いついて、数えて、試して、生き残ったものです。
その積み重ねがあるから、レース番号という1本の数字も使いこなせるのです。
そしてこのレース番号は、すでに本番のAIに入れました。
1勝クラス以上の複勝の予想で使っています。今週から動いています。
まとめ
- 1日10鞍以上乗る騎手は、メインレースだけ成績が落ちる。同じ日の他のレースでは落ちない
- 落ち方は乗るほど深くなる。10鞍−1.4、11鞍−2.6ポイント
- 10鞍・11鞍の騎手はメインで平均より1つ上の人気の馬に乗っている(7.0番人気/全体8.0番人気)。そのぶん良くなるはずなのに平均並み=人気ぶんの得を落としている
- 主役は10鞍と11鞍。10鞍以上の騎手は開催日の91.3%にいる=ほぼ毎回出会える
- 「もう1つの6年間」を1,000通り作っても、傾向は1回も消えなかった。わざと関係を壊したデータでは、本物ほど落ちる形は1,000回に1回しか出なかった
- AIの材料としては「メインかどうか」は採用されず、「そのレースが1日の何レース目か」という数字が採用された(騎手の何鞍目か、ではなくレース番号そのもの)。決めつけて旗を立てるより、数字のまま渡すほうが強かった
よくある質問
何鞍から気にすればいいですか?
10鞍からです。9鞍まではメインでもほとんど差がありませんでした(−0.2ポイント)。10鞍で−1.4、11鞍で−2.6と深くなります。
どれくらい割り引けばいいですか?
11鞍なら、その馬が1つ人気を落としたくらいに見てください(8番人気が9番人気になるのと、ほぼ同じだけ落ちます)。10鞍ならその半分ほどです。消しにするほどではありません。
回収率は平均並みなのに、なぜ「落ちている」と言えるのですか?
乗っている馬が違うからです。10鞍・11鞍の騎手はメインで7.0番人気の馬に乗っています。メイン全体の平均は8.0番人気。1つぶん人気の馬に乗っているのだから、本来は平均より良くなるはずです。それが平均並みで止まっている、という意味です。
疲れているだけではないのですか?
その可能性はあります。ただ、それだけでは説明がつきません。12鞍乗る騎手は、最終レース(12鞍目)ではむしろ良かったからです。純粋な疲れなら、最後がいちばん悪くなるはずです。ただしこれは204件しかないので、断定はしません。
12鞍の−7.1ポイントは信じていいのですか?
1つの数字としては、信じすぎないでください。204件しかありません。ただし9鞍→10鞍→11鞍→12鞍と一直線に深くなっている流れは、「もう1つの6年間」を1,000通り作っても1回も消えませんでした。信じるべきは流れのほうです。
この情報はAIの材料に使えましたか?
「メインレースかどうか」という形では、残念ながら採用されませんでした。組み合わせも掛け算も試しましたが、どれも通りませんでした。ただし「そのレースが1日の何レース目か」という数字(11Rなら11)はしっかり採用されて、すでに本番で動いています。これは騎手の何鞍目かではなく、レースそのものに付いた番号です。決めつけて旗を立てるより、数字のまま渡すほうが強い、という学びになりました。
集計はどうやったのですか?
2021年2月から2026年7月までの中央競馬259,785騎乗。騎手ごと・その日ごとに乗った数を数え、レース番号で分けました。複勝は実際の払戻データで計算しています。まぐれかどうかは2つの方法で確かめました。①手元の日をくじ引きのように選び直して「もう1つの6年間」を1,000通り作り、そのすべてで同じ結果になるか。②騎乗数をわざとでたらめに入れ替えて関係を壊したデータを1,000回作り、そこで本物ほど落ちる形が出るか。
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