1日9鞍以上乗る騎手は、その日の終盤に成績が落ちる|11鞍の日が最も明確

左は朝の1鞍目で馬を追う騎手、右は夕日の中うつむいて歩く騎手を並べた対比イラスト。中央に大きな疑問符、下部の帯に「1日9鞍以上乗る騎手」と書かれている 横けん予想ファクター

初めましての方、こんにちは!毎週150万円の実弾を馬券に突っ込む男、横けんです。

前回、こんな記事を書きました。「1日に12鞍乗る騎手は、1鞍だけの騎手より成績が良い」。私の予想は見事に外れて、へとへとになるどころか、たくさん乗る騎手のほうが走っていたのです。

ただ、書き終えてから引っかかっていました。

本当に1日ずっと調子がいいのだろうか?

朝の1鞍目と、夕方の12鞍目が同じわけがない。人間なんだから、後半は疲れるはずでしょう? 皆さんもそう思いませんか?そう考えて、もう一度数えました。

今回は「その日の何鞍目か」で成績を割ります。中央競馬26万騎乗ぶん。

結論から言うと、疲れは、ありました。ただし1日9鞍以上乗る騎手だけです。

8鞍までは、まったく落ちませんでした。ここが今回いちばん意外だったところです。

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この記事の要点(先に結論)

  • 8鞍までは、まったく疲れません。最初の3鞍と最後の3鞍で成績が変わりませんでした
  • 9鞍から落ちはじめ、乗るほど深くなります。いちばん明確なのは11鞍の日で、最後の3鞍は人気から期待される成績を2.8ポイント下回りました
  • 回収率でいうと、同じ騎手の同じ日で、朝の3鞍が77.9%、終盤の3鞍が71.9%
  • 私は最初「疲れは効いていない」と書きました。間違いでした。測り方が甘かったのです

※「人気から期待される成績」とは、乗った馬の人気から計算した「これくらいは3着以内に来るはず」という数字のことです。上手い騎手ほど人気馬に乗るので、その差を打ち消してから比べています。つまり「2.8ポイント下回る」は、その合格ラインより2.8ポイントぶん足りなかった、という意味になります。

集計期間: 2021年2月〜2026年7月/中央競馬 259,785騎乗/複勝は実際の払戻データで計算

なぜ回収率では分からないのか?

最初、私は素直に回収率で見ようとしました。12鞍乗る日を、前半・中盤・後半に割って比べたのです。

結果はこうでした。

88% → 73% → 98% → 79%

上がったり下がったり。まったく読めません。1つの帯に612回ぶんのデータがあってもこれです。

理由は単純で、配当は1本の大穴で大きく動くからです。50倍の馬が1頭来ただけで、その帯の回収率は跳ね上がります。回収率は、細かく割ると使い物にならないのです。

そこで測り方を変えました。

ただし「回収率では一切分からない」というわけではありません。細かく割るから読めないだけで、「朝の3鞍」と「終盤の3鞍」くらいの大きな塊にすれば、回収率でもはっきり見えます。それは記事の後半で出します。

「人気から期待される成績」と比べる

使ったのは、こういう考え方です。

その騎手が乗った馬の人気から、「これくらいは3着以内に来るはず」という数字を計算します。そして実際と比べます。

  • プラス=人気以上に走った(腕で上積みした)
  • マイナス=人気ほど走らなかった(取りこぼした)

これなら「良い馬に乗っているから勝っただけ」を差し引けるし、配当の暴れにも影響されません。

この物差しで測り直したら、きれいな線が出ました。

結果:疲れは、9鞍から出る

鞍数ごとに、その日の最初の3鞍最後の3鞍を比べました。鞍数が違っても同じ意味で比べられる形です。

その日の騎乗数 最初の3鞍 最後の3鞍 落ち幅
6鞍 +0.1pt +0.3pt なし
7鞍 +0.1pt −0.6pt −0.7pt
8鞍 +0.5pt +0.7pt なし
9鞍 +1.0pt −0.3pt −1.3pt
10鞍 +0.5pt −1.4pt −1.9pt
11鞍 +0.8pt −2.8pt −3.6pt
12鞍 +3.4pt −0.5pt −4.0pt

=人気以上に走った
薄い青=少し下回った
濃い青=はっきり下回った

やさしくまとめると8鞍までは平気です。9鞍から落ちはじめて、乗れば乗るほど落ち幅が広がります。

いちばんはっきり出たのは11鞍の日

11鞍乗る日の最後の3鞍は、人気から期待される成績を2.8ポイント下回っていました。2,250回ぶんのデータがあって、この大きさです。まぐれで出る数字ではありません。

言い方を変えます。朝は人気以上に走っていた同じ騎手が、夕方には人気ほど走らなくなる。1日の中で、それだけ変わるということです。

12鞍の日が「落ち幅4.0ポイント」で最大な理由

表を見ると12鞍の日が一番落ちています。では12鞍がいちばん危ないのか? 実は中身が少し違います。

12鞍の日は、最初の3鞍が+3.4ポイントと飛び抜けて良いのです。だから落ち幅が大きく出ます。最後の3鞍そのものは−0.5ポイントで、11鞍の日ほど悪くありません。

ただし12鞍の日の最後の3鞍は612回ぶんしかありません。数が少ないので、ここは断定を避けます。

では、回収率にするとどれくらいの差なのか?

ここまで「ポイント」で書いてきました。でも2.8ポイントと言われても、
それが大きいのか小さいのかは伝わりません
。回収率でも出します。

ただし比べ方に1つだけ注意がいります。
たくさん乗る騎手は、そもそも人気馬に乗せてもらえます。
だから全体の回収率と並べても意味がありません。
同じ騎手の、同じ1日の中で、朝と終盤を比べます。

その日の騎乗数 朝の3鞍 終盤の3鞍
9鞍以上(各15,339頭) 77.9% 71.9% −6.0%
うち11鞍の日(各2,250頭) 79.3% 72.0% −7.3%
うち12鞍の日(各612頭) 88.3% 79.3% −9.0%
参考:全馬の平均 72.3%

数字は複勝の回収率(実際の払戻で計算)。
赤=良い
青=悪い

朝の3鞍は複勝回収率77.9%。終盤の3鞍は71.9%。同じ騎手の同じ日で、6.0%の差です。
11鞍の日にしぼると7.3%、12鞍の日なら9.0%まで開きます。

もう少し言うと、朝の3鞍は全馬の平均(72.3%)を5.6%も上回っています。
たくさん乗る騎手の朝は、それだけ良いのです。それが終盤には平均まで落ちてしまう。
落ちるというより、朝の貯金を使い切る感じに近いかもしれません。

2.8ポイントは、人気でいうとどれくらい?

もう1つ、分かりやすい置き換え方があります。人気の差に直すやり方です。

複勝率は人気が1つ下がるごとに落ちていきます。実際に数えると、こうなっていました。

人気 複勝率 1つ前との差 複勝回収率
3番人気 41.0% −10.8pt 80.0%
4番人気 33.5% −7.5pt 79.0%
5番人気 26.2% −7.3pt 76.0%
8番人気 12.8% −3.4pt 74.0%
9番人気 9.8% −3.0pt 72.5%

8番人気から9番人気に下がると、複勝率は3.0ポイント落ちます。
今回見つかった「11鞍の日の終盤3鞍」の落ち幅は2.8ポイント。
つまり馬が1つ人気を落とすのと、ほぼ同じだけ成績が落ちるということです。

この2頭の複勝回収率は74.0%と72.5%。1.5%の差です。
派手ではありません。ですが、出馬表を数えるだけで分かる材料としては十分な大きさだと私は思います。

これは馬券にどう使えるか?

出馬表を見れば、その騎手が今日何鞍乗るかは数えられます。だから、こういう見方ができます。

  • 8鞍までの騎手は、何鞍目でも気にしなくていい
  • 9鞍以上乗る騎手が、その日の終盤に乗ってきたら、少し割り引く
  • 逆にたくさん乗る騎手の序盤は、上積みが期待できる

「消し」にするほどの差ではありません。迷ったときに背中を押す材料、くらいの位置づけです。

最後に:私は一度、逆の結論を書きました

正直に書きます。私は最初「疲れは効いていない」と書きました。間違いでした。

理由は2つあります。

1つは回収率だけで判断したこと。上に書いたとおり、細かく割ると暴れて読めません。

もう1つが情けない話で、比べ方が間違っていました。「その日の何鞍目か」を、全騎手をまとめて並べていたのです。

これでは意味がありません。「1鞍目」の中に、その日1鞍しか乗らない騎手が大量に混ざるからです。前回の記事で書いたとおり、1鞍だけの騎手はいちばん成績が悪い層です。それを混ぜたら、何を比べているのか分かりません。

騎乗数をそろえないと、比べたことにならない。当たり前のことですが、実際にやってみるまで気づきませんでした。

数字を出すのは簡単です。その数字が何を比べているのかを間違えないほうが、よほど難しい。今回もそれを思い知りました。

この疲れを、AIの材料にできるか?

ここからが本題です。私は自分で競馬予想AIを作っています。疲れが実在するなら、AIにも教えたい。

しかも今回の情報は、ほかの材料では代わりがききません。「この騎手は今日もう何鞍こなしているか」なんて、普通のデータには入っていないからです。だから期待していました。

結果を先に書きます。1勝クラス以上では、採用されませんでした。未勝利では採用されました。

まず、私は測り方を間違えていました

最初、私はこの材料をAIに足して、全体の成績が良くなるかで判断しました。そして「効かない」と結論を出しました。

これが間違いでした。

疲れが出るのは9鞍以上乗る騎手の終盤だけです。数えたら、全体のわずか5.9%しかありませんでした。

5.9%の場所で何が起きても、全体の数字はほとんど動きません。つまり私は、見えない物差しで「見えなかった」と言っていただけでした。

そこで、疲れが出ている場面だけを取り出して測り直しました

やり方を2つ変えました。

1つは材料の形です。これまでは「その日の終盤かどうか」で表していましたが、これだと1鞍しか乗らない騎手も「終盤」になってしまいます。その騎手は疲れていません。

そこで「すでに何鞍こなしたか」に変えました。1鞍だけの騎手は0、12鞍の騎手の11鞍目は10。純粋に疲れの量だけを表す形です。

もう1つは採点する場所です。全体ではなく、9鞍以上乗る騎手の終盤3鞍だけで採点しました。

それでも、拾えませんでした

4つの形を試して、9鞍以上乗る騎手の終盤3鞍だけで採点した結果です。

単勝では、はっきり悪くなりました。乱数を8通り変えて、8回とも悪化した形もありました。8回中0回というのは、偶然では起きません。足すと確実に下手になるということです。

複勝でも、ほとんど動きませんでした。

なぜ拾えないのか? AIはもう知っていた

ではなぜ、これだけはっきり出ている疲れを、AIは使わないのか? 調べたら、はっきりしました。

ここで言う「疲れている」は騎手のことです。1日9鞍以上乗る騎手が、その日の終盤3鞍で乗っている馬——つまり今回「落ちる」と分かった場面です。

この馬たちを、AIはどう予想していたのか。AIの予想と、実際の複勝率を突き合わせました。

AIの予想 実際 ずれ
9鞍以上の騎手の終盤3鞍 26.7% 25.6% −1.1pt
それ以外の馬 22.3% 21.7% −0.7pt

AIの予想は、どちらもほんの少し高めに出ていました。ただそのずれ方が、両方ともほとんど同じだったのです。疲れているはずの場面だけ特別に外している、ということはありませんでした。

つまりAIは、この疲れをすでに織り込んだうえで予想していたということです。もともと外していないものに材料を足しても、良くなりようがありません。

ここは誤解されたくないので書いておきます。AIが勝手に賢いわけではありません。私のAIには3,784個の材料が入っていて、1つ1つは今回と同じように、思いついて、数えて、試して、生き残ったものです。そのうち何十本かは騎手に関する材料です。

「この騎手は最近どれだけ依頼を集めているか」「どのクラスでよく乗るか」——そういう材料が積み重なっていれば、その騎手が今日たくさん乗る人かどうかも分かってしまうのです。

では、材料が少ないAIなら採用されていたのか?

ここで私は、ひとつ引っかかりました。
「私のAIは材料が多すぎるから落ちたのでは? もっと単純なAIなら、
この材料は採用されたのではないか?」

推測で書くわけにはいきません。実際にAIを2つ作って、試しました。
出馬表を見れば誰でも作れる基本だけのAIです。同じ判定にかけます。

使ったAI その日の位置 疲れの旗
基本だけ・人気とオッズを見ない ★採用(断トツ) 見送り
基本+人気とオッズ 見送り 見送り
私のAI(3,784個) 見送り 見送り

結果は、正直に言うと私の思っていたのと違いました。

1つ目。材料が15個しかないAIでも、疲れは採用されませんでした。
つまり「私の材料が多いから落ちた」という説明は、間違いでした

2つ目。人気とオッズを見ないAIにすると、その日の位置は急に最重要級の材料になりました。
今回試したものの中で、断トツの強さです。
ところが人気とオッズをたった2つ足したとたん、きれいに消えました。

これが何を意味するか? この情報を持っていたのは、私のAIではなく、オッズだったということです。

オッズは、世の中の全員の予想を集めた数字です。
「今日たくさん乗っている騎手は腕がいい」「1鞍しか乗らない騎手は依頼が来ていない」——
そんなことは、みんなとっくに分かっていて、すでに配当に織り込まれているのです。
私のAIが賢いのではありません。オッズが賢いのです。

そして疲れのほうは、人気とオッズを外しても採用されませんでした。
ここははっきりしています。疲れは実在する。でも当てはまるのが全体の5.9%しかないので、
AIの勝ち負けを変えるほどの力はない
——そういうことです。

ここまで調べて、私はようやく納得しました。
拾えなかった理由は「私が材料を積み上げすぎたから」ではなく、
「世の中がとっくに知っていたから」と「出番が少なすぎるから」
でした。

ただし、未勝利戦では採用されました

面白いのはここからです。同じ理論が、未勝利戦では通りました。

採用されたのは「その日の何鞍目 ÷ その日の騎乗数」という形です。1鞍だけの騎手は1.00、12鞍の騎手の7鞍目は0.58。

そして実際に◎が変わったレースで確かめました。この材料を入れたことで本命が変わった275レースを取り出して、どちらの馬が良かったかを比べたのです。

勝率 複勝率
元の◎ 22.5% 57.5%
新しい◎ 25.5% 58.9%

新しい◎のほうが実際に良かった。だから採用しました。

ただし正直に書くと、未勝利で効いているのは「疲れ」ではありません。
その裏返し——「元気」のほうでした。ここが今回いちばん腑に落ちたところです。

なぜそう言えるのか? 未勝利戦がいつ行われるかを数えると、はっきりします。

平均で何レース目か 1〜5Rで行われる割合
未勝利・新馬 3.4R 86.5%
1勝クラス以上 9.1R 4.9%

未勝利戦は、そのほとんどが朝のうちに終わります。
だから未勝利戦で拾えるのは、夕方の疲れではなく
「まだ疲れていない騎手が乗っている」という元気のほうなのです。

実際、9鞍以上乗る騎手の未勝利戦だけを取り出すと、こうなりました。

その日のどのあたりか 件数 人気から期待される成績との差
前半 14,747 +1.0pt
中盤 6,628 −0.6pt

AIは「疲れは要らない」と言いました。でも「元気」のほうは、しっかり採用したのです。
同じ1本の材料の、表と裏。片方だけが通ったということになります。

もう少し正確に書くと、この材料は2つのことを同時に拾っていました。

  • 今日1〜2鞍しか乗らない騎手(依頼が来ていない=良くない)
  • たくさん乗る騎手が、まだ消耗していないうちに乗っている馬(=良い)

騎乗数をそろえて比べたら、9鞍以上の騎手では朝と午前中の後半で1.9〜2.6ポイントの差がありました。8鞍までは差がありません。この記事の結論と、ぴたり一致します。

結局どうだったのか?

疲れは実在します。それは動きません。

ただし1勝クラス以上では、AIはもう知っていました。残念ながら採用されませんでした。

未勝利では採用されました。同じ理論でも、クラスによって答えが分かれたということです。

正直に言えば、悔しい気持ちはありました。これはこの材料でしか拾えない情報のはずだと。実際、そう思って測り方を2回変えて挑みました。それでもダメでした。

採用されなかったので、私はこの結果を受け入れることにしました。

それでも収穫はあります。落ちた材料の数だけ、自分のAIの中身が見えてきます。「騎手まわりは、もう十分に持っている」と分かったこと自体が、次に何を探すべきかを教えてくれます。

毎週こういう作業をしています。10個試して1個残ればいいほうです。今回は、その1個が未勝利で残りました。

まとめ

  • 8鞍までは疲れが出ない。最初と最後で成績が変わらない
  • 9鞍から落ちはじめ、乗るほど落ち幅が広がる
  • 11鞍の日がいちばん明確。最後の3鞍は人気から期待される成績を2.8ポイント下回る(馬が1つ人気を落とすのと、ほぼ同じだけ落ちます
  • 回収率でも出した。朝の3鞍77.9% → 終盤の3鞍71.9%(−6.0%)。11鞍の日なら−7.3%、12鞍の日なら−9.0%
  • 私は最初に逆の結論を書いた。回収率だけで見て、しかも騎乗数をそろえずに比べていた
  • AIの材料には、1勝クラス以上では残念ながら採用されなかった。材料15個の単純なAIでも採用されず——私の材料が多いからではなく、オッズがすでに知っていたからだった
  • 人気とオッズを見ないAIにすると、その日の位置は一転して最重要級の材料になった。この情報を持っていたのは私のAIではなくオッズだった
  • 未勝利戦では採用された。◎が変わった275レースで、新しい◎のほうが実際に良かった

よくある質問

何鞍から気にすればいいですか?

9鞍からです。8鞍までは最初と最後で成績が変わりませんでした。9鞍を超えたあたりから、その日の終盤に落ち込みが出はじめます。

どれくらい割り引けばいいですか?

11鞍の日の最後の3鞍で、人気から期待される成績を2.8ポイント下回る程度です。複勝率で言えば27%が24%になるくらい。「消し」にするほどではありません。迷ったときの判断材料です。

なぜ回収率で見てはいけないのですか?

配当は1本の大穴で大きく動くからです。実際、12鞍の日を4つに割って回収率を見たら88%→73%→98%→79%と暴れて読めませんでした。1つの帯に612回ぶんあってもこれです。人気から期待される成績と比べるほうが、はるかに安定して見えます。ただし細かく割らなければ回収率でも見えます。本文では「朝の3鞍77.9% → 終盤の3鞍71.9%」という形で出しています。

疲れではなく、乗る馬の質が落ちているだけでは?

その可能性はあります。ただし今回の測り方は、乗った馬の人気を差し引いています。人気薄に乗り替わったぶんは、すでに計算に入っています。それでも落ちている、という結果です。

この情報はAIの材料に使えましたか?

1勝クラス以上では、残念ながら採用されませんでした。形を4通り試し、9鞍以上乗る騎手の終盤3鞍だけを取り出して採点しても、拾えませんでした。単勝では8回中8回とも悪化した形すらあります。理由を確かめるため材料15個だけの単純なAIも作って試しましたが、やはり採用されませんでした。ところが人気とオッズを見ないAIにすると、その日の位置は断トツで最重要の材料になりました。つまりこの情報を持っていたのは私の材料ではなく、オッズだったのです。それに加えて、当てはまる場面が全体の5.9%しかないことも効いています。ただし未勝利戦では採用されました。◎が変わった275レースで、新しい◎のほうが勝率も複勝率も上でした。

「5.9%しかないから見えなかった」とはどういう意味ですか?

疲れが出るのは9鞍以上乗る騎手の終盤だけで、全体の5.9%しかありません。全体の成績で判断すると、そこで何が起きてもほとんど数字が動かないのです。私は最初これをやって「効かない」と結論を出しました。見えない物差しで「見えなかった」と言っていただけでした。測り方を変えて、疲れが出ている場面だけで採点し直しました。

集計はどうやったのですか?

2021年2月から2026年7月までの中央競馬259,785騎乗を対象に、騎手ごと・日ごとに何鞍目かを数えました。複勝は実際の払戻データで計算しています。

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