騎手の1日の騎乗数で回収率は変わるのか|1鞍だけの日は複勝65%、12鞍の日は85%

濃紺の背景に折れ線グラフと馬の線画を置き、「騎手の1日の騎乗数 1鞍だけの日は複勝の回収率65%」と大きく書かれた記事の表紙 横けん予想ファクター

初めましての方、こんにちは!毎週150万円の実弾を馬券に突っ込む男、横けんです。

競馬中継を見ていて、ふとこう思ったことがあります。

その日1鞍しか乗らない騎手は、その1頭のことだけ考えていればいい。前日から1頭ぶんだけ調べて、じっくり考えて、万全で挑める。これは成績が良いのではないか。

逆に1日12鞍、朝から晩まで乗り続ける騎手はどうでしょう。1頭にかけられる時間は12分の1。しかも後半のレースになるころには、体力も集中力も削られてへとへとのはずです。これは成績が悪いのではないか。

そう考えました。あなたも同じようなこと、思ったことはないでしょうか。

今回、このデータの裏を取って、真実を確かめたいと思います。中央競馬約26万騎乗ぶんを、1鞍から12鞍まで全部数えました。結論から言うと、私の予想は見事に外れました。

そして後半では、この発見を自作の競馬予想AIの材料として実際に入れてみた結果も書きます。結論を先に言うと、残念ながら採用されませんでした。なぜ落ちたのか、その理由が我ながら面白かったので、そこまで読んでいただけると嬉しいです。

▶ 私が毎週150万円を賭けながら3年かけて作った競馬予想AIの全体像は、「競馬予想AIの作り方・完全ガイド」に最初から順にまとめています。

この記事の要点(先に結論)

  • 予想と真逆でした。「1鞍だけの日は良い、12鞍の日は悪い」と思っていましたが、データはまったく逆を示しました。
  • 1日1鞍しか乗らない騎手は、はっきり悪い。複勝の回収率65%(全体72%)、単勝59%(全体71%)。1万5千回ぶんのデータです。
  • 1日12鞍の日のほうが良い。複勝85%・単勝88%。へとへとどころではありませんでした。ただし85%は100%に届いていないので、買えば負けます。「全体(72%)より良い」という意味です。
  • ただし変わるのは両端だけ3鞍から11鞍まではほとんど差がありません。「たくさん乗っている=好調」でもないということです。
  • この情報をAIの材料として12通り試しましたが、残念ながら採用されませんでした。理由は私が積み上げてきた3,784個の材料が、すでに同じことを言っていたからです。

集計期間: 2021年2月〜2026年7月/中央競馬 259,785騎乗/複勝は実際の払戻データで計算。初回公開: 2026年8月4日

1鞍から12鞍まで、全部並べます

中央競馬の1日は12レース。つまり1人の騎手が乗れるのは最大12鞍です。1鞍から12鞍まで、それぞれの成績を出しました。

その日の騎乗数 のべ騎乗 平均人気 勝率 複勝率 単勝の回収率 複勝の回収率
1鞍 15,092 8.9番 5.3% 16.8% 59% 65%
2鞍 19,334 9.4番 4.2% 14.7% 69% 70%
3鞍 22,920 9.2番 4.8% 15.5% 69% 69%
4鞍 27,252 8.7番 5.7% 17.2% 72% 71%
5鞍 30,835 8.2番 6.3% 19.2% 74% 70%
6鞍 32,214 7.6番 7.1% 22.0% 72% 75%
7鞍 32,564 7.0番 8.2% 23.8% 65% 72%
8鞍 29,928 6.6番 9.3% 26.2% 77% 76%
9鞍 23,778 6.2番 10.0% 27.8% 74% 75%
10鞍 15,170 5.9番 10.3% 28.5% 74% 74%
11鞍 8,250 5.7番 9.9% 29.0% 70% 76%
12鞍 2,448 5.5番 11.5% 32.7% 88% 85%
全体 259,785 7.3% 21.7% 71% 72%

赤が濃い=全体よりかなり良い
薄い赤=少し良い
薄い青=少し悪い
青が濃い=全体よりかなり悪い

やさしいまとめ:複勝率だけ見ると、鞍数が増えるほどきれいに上がっています(1鞍16.8%→12鞍32.7%)。でもこれは当たり前です。たくさん乗る騎手ほど人気馬に乗っているからです(平均人気が8.9番→5.5番と下がっていくのが、その証拠)。大事なのは右2列の回収率で、こちらは両端だけが飛び出しています

複勝率が上がっても、儲かるとは限らない

ここが一番おもしろいところです。

複勝率は1鞍の16.8%から12鞍の32.7%まで、ほぼ一直線に上がります。倍近い差です。ところが回収率は、3鞍から11鞍までずっと69%〜77%の間で横ばい。ほとんど動きません。

理由は単純で、よく来る馬は人気になって、配当が下がるからです。当たる確率が上がったぶん、もらえる金額が減る。だから手元に残るお金は変わらない。

「この騎手はよく3着以内に来るから買い」という理屈が、そのままでは通用しないのはこのためです。当たる条件と、儲かる条件は別物です。

私の予想は、なぜ外れたのか

私は「1鞍だけならその1頭に集中できる。12鞍も乗ったらへとへとで雑になる」と考えていました。人間の感覚としては、これは自然な発想だと思います。

ところが数字は逆でした。そもそも、なぜその日1鞍しか乗っていないのか。逆に、なぜ12鞍も依頼が来るのか。そこを考えていなかったのが、私の間違いでした。

1鞍しか乗らない日

複勝の回収率65%。全体の72%より7ポイント低い。単勝に至っては59%で、全体の71%より12ポイント低い。ここまで下がると、買い続ければ資金は確実に削られていきます。

1鞍だけということは、その日にその馬しか依頼が来ていないということです。遠征なのか、その厩舎との付き合いなのか、事情はさまざまでしょう。ただ数字としては、買わないほうがいい側にはっきり出ています。

12鞍びっしり乗る日

複勝85%・単勝88%。全体(複勝72%・単勝71%)より13〜17ポイント高い1日12鞍というのは、全レースに乗るということです。それだけ依頼が集中している日、ということでもあります。

面白いのは、これが人気馬に乗っているからではない点です。乗った馬の人気から計算される「本来これくらい来るはず」という数字と比べても、12鞍の日は上回っていました。しかも2021年から2026年まで、6年すべてで全体を上回っていました。年によってバラバラなら偶然を疑いますが、6年続けて同じ方向を向いています。

ただし、ここは正確に書いておきます。「プラス」というのは「全体より上」という意味であって、儲かるという意味ではありません。12鞍の日の複勝の回収率が100%を超えた年は、6年のうち1年だけです。

12鞍の日の複勝の回収率 その年の全体
2021年 74.7% 72.4%
2022年 93.9% 73.3%
2023年 101.1% 72.5%
2024年 79.8% 73.2%
2025年 80.6% 71.0%
2026年 84.0% 70.7%

やさしくまとめると:6年とも全体より上でしたが、100%を超えたのは2023年だけです。12鞍の日を買えば儲かる、という話ではありません。あくまで「1鞍の日よりはずっとマシ」ということです。

「疲れ」ではなかった。3つの疑いを潰しました

ここで、ひとつ引っかかったことがあります。

12鞍の日が良いのは、本当に「騎乗数」のおかげなのか。

ほかの理由が考えられます。3つ、順に潰しました。

疑い① 序盤に乗るから元気なだけでは?

1日の番組は、前半に未勝利戦が並びます。実際に数えました。

1R〜5Rは、9割前後が未勝利・新馬戦です。8R以降はほぼゼロ。はっきり分かれています。

だとすると、こう考えられます。序盤はまだ元気だから走るのではないか。

そこで「その日の何鞍目か」で並べ直しました。

ここで一度、私は間違えた表を出しました。全騎手をまとめて「1鞍目・2鞍目…」と並べたのです。これでは意味がありません。「1鞍目」の中に、その日1鞍しか乗らない騎手が大量に混ざるからです。一番成績が悪い層です。

騎乗数をそろえないと、比べたことになりません。やり直しました。

疑い② たくさん乗る日の終盤は、やはり疲れているのでは?

回収率で見ると、答えが出ませんでした。上がったり下がったりで、読めないのです。配当は1本の大穴で大きく動きます。だからこうなります。

そこで人気を差し引きました。「乗った馬の人気から考えて、これくらいは3着以内に来るはず」という数字と、実際を比べます。良い馬に乗っているだけなのか、腕で上積みしているのかが分かります。

すると、きれいな一本の線が出ました。

9〜11鞍乗る日 件数 実際の複勝率 人気から期待される率
1〜3鞍目 14,727 30.3% 29.5% +0.8pt
4〜6鞍目 14,727 28.6% 28.6% ±0.0pt
7〜9鞍目 14,727 26.4% 26.6% −0.2pt
10〜12鞍目 3,017 24.9% 27.1% −2.2pt

序盤は人気以上に走り、終盤は人気ほど走らない。きれいに下がっています。10鞍目以降のマイナスは、まぐれで出る大きさではありません。

そして5〜8鞍の日では、これが起きません。1〜3鞍目も、4〜6鞍目も、7〜9鞍目も、すべて±0.1ポイント以内。ぴたりと横ばいです。

やさしくまとめると疲れは、ありました。ただし9鞍以上乗る日の、10鞍目以降だけです。8鞍くらいまでなら、まったく影響がありませんでした。

ここは正直に書きます。私は最初「疲れは効いていない」と書きました。間違いでした。回収率だけを見て、しかも12鞍の日という件数の少ない層で判断していたからです。人気を差し引いて、件数の多い層で見たら、答えは逆でした。

疑い③ 未勝利戦だけの話では?

最後に、クラスで分けました。

クラス 12鞍の日の複勝の回収率 そのクラス全体
1勝クラス以上 87% 73.8% +13.5pt
未勝利・新馬 82% 70.5% +11.2pt

どちらのクラスでも残りました。未勝利だけの話ではありません。

3つとも潰れました。残ったのは、身も蓋もない答えです。

その日12鞍も任される騎手には、良い馬の依頼が集まっている。疲れるかどうかより、そちらのほうがずっと大きい。そういうことだと思っています。

AIの材料に使えるか

私は自作の競馬予想AIを運用しているので、こういう発見はすぐ「AIに入れられるか」を考えます。判断の順番はこうです。

① 前日に分かる情報か

使えます。その騎手が今日何鞍乗るかは、出馬表を見れば前日に数えられます。レースが終わってから分かる情報だと、AIの材料には使えません(答えを見ながらテストを解くのと同じで、実戦で通用しなくなる)。この点はクリアしています。

② 誰でも確かめられるか

確かめられます。特別なデータは要りません。出馬表を並べて数えるだけです。読んでいる方も、今週末に手元で確認できます。

③ 実際に効くか試した結果 → 残念ながら、採用されませんでした

ここが本題です。結論から言うと、残念ながら、この材料はAIに採用されませんでした。

やったことは単純で、この材料を入れたAIと、入れないAIを作って、同じレースで勝負させました。さらに、材料の中身をシャッフルしてデタラメにしたAIも用意して、3つを比べています。デタラメなものと差が出ないなら、その材料には意味がないということです。

形を変えて3通り試しました。「1日の騎乗数そのもの」「1鞍だけの日かどうか」「12鞍の日かどうか」。それぞれを未勝利戦と1勝クラス以上、単勝と複勝、合わせて12通り試しています。

結果は12通りすべてで、意味のある差が出ませんでした。一番良かったものでも、私が「これ以上でないと効いたとは言えない」と決めている線の7割ほど。しかも乱数の設定を変えるだけで消えてしまう程度の差です。

正直に言えば、拾いたい気持ちはありました。回収率でこれだけ差が出ているのだから、何かあるはずだと。でも数字が「要らない」と言っている以上、そこで粘るのは自分に都合のいい理屈を探しているだけです。採用されなかったので、私はこの結果を受け入れることにしました。

それでも諦めきれず、形を変えて7通り追加しました

ここで終わらせたくありませんでした。

私の考え方は、こうです。1個で回収率100%を狙うより、薄い信号をたくさん束ねる。だからほんのわずかでもプラスなら拾いたい。マイナスなものと、効かないものだけ捨てる。

そこで、12鞍だけでなく別の切り方も試しました。

やり方は先ほどと同じです。その材料を足したAIと、足さないAIを作って、同じレースを予想させます。予測が当たりに近づけば「良くなった」、遠のけば「悪くなった」。それだけの話です。

「当てはまる割合」は、全騎乗のうち何%がその条件に当てはまるかです。ここが小さすぎると、そもそも差が出ているのか分かりません。12鞍は0.9%しかなく、これが最大の壁でした。だから、もっと広い条件を選んでいます。

試した形 当てはまる割合 結果
9鞍以上か 19.2% 足したAIのほうが、予測が悪くなった
7鞍以上か 42.7% 足したAIのほうが、予測が悪くなった
1〜2鞍だけか 13.5% 少し良くなった(あとで消えた)
その日の何鞍目か 全部 良くも悪くもならなかった

「その日1〜2鞍だけの騎手」だけが、未勝利戦の単勝で生き残りました。わずかですがプラス。年で分けても両方プラス。ここは正直、嬉しかったです。

ただし、ひとつ気になりました。乱数の設定を3通りしか試していません。たまたま都合のいい設定を引いただけかもしれない。

そこで8通りに増やして、もう一度測りました。

消えました。差は半分近くまで縮み、ばらつきのほうが大きくなりました。3通りで見えていたのは、乱数の運でした。

やさしくまとめると:形を変えて何度も試しましたが、拾えるものはありませんでした。惜しいものが1つ出ましたが、確かめ直したら消えました。

なぜ効かなかったのか

回収率にはっきり差があるのに、AIに足しても賢くならない。矛盾しているようですが、理由ははっきりしています。

私が3年かけて積み上げてきた材料が、すでに同じことを言っていたからです。

ここは誤解されたくないので、はっきり書いておきます。AIが勝手に賢いわけではありません。私のAIには現在3,784個の材料が入っています。1つ1つは今回と同じように、思いついて、数えて、試して、生き残ったものです。そのうち何十本かは騎手に関する材料です。

「この騎手は最近どれだけ依頼を集めているか」「どのクラスでよく乗っているか」「どのコースで多く乗るか」——そういう材料が何十本も積み重なっていれば、その結果として『1日に何鞍乗る騎手か』も分かってしまうのです。1日の騎乗数は、それらを別の言い方で言い直したものにすぎませんでした。

つまり3,784個の材料がなければ、今回の発見は「新しい情報」として採用されていたかもしれません。積み上げてきたからこそ、新しいものが入りにくくなる。これは材料が増えるほど当たり前に起きることで、むしろ健全な状態だと思っています。

新しく足した材料が既にあるものと同じ内容なら、入れる意味がありません。むしろ材料が増えるぶん、予想がブレる原因になります。だからAIは「要らない」と判定したわけです。理屈としては、まったく正しい。

では、この発見は無駄だったのか

そうは思いません。「1鞍だけの日は回収率59%」という事実は、事実のままです。採用されなかっただけで、数字が間違っていたわけではありません。

むしろ「AIはもうこれを知っていた」と分かったこと自体が収穫です。自分のAIが何を見ていて何を見ていないのかは、こうやって1つずつ試さないと分かりません。落ちた材料の数だけ、AIの中身が見えてきます。

私はこういう作業を、毎週やっています。思いついたものを片っ端から試して、そのほとんどが落ちる。10個試して1個残ればいいほうです。派手さはありませんが、この積み重ね以外に道がないと思っています。

そして人間が印を打つときには、頭の片隅に置いておく価値はあります。出馬表を見て「この騎手、今日1鞍だけか」と気づけるのは人間の目です。

最後に:私が測り方を1回間違えた話

この検証で、私は一度、間違った測り方をしました。正直に書いておきます。

「12鞍の日が良いのは偶然ではないか」を確かめるとき、騎乗を1件ずつバラバラに選んで比べていました。しかし12鞍というのは1人の騎手の1日がまるごと単位です。同じ日・同じ騎手の騎乗は、馬場も体調も同じなので互いに似ています。バラバラに選ぶと、この「かたまり」の効果が消えて、実際よりばらつきが小さく見えてしまう

日ごと・騎手ごとのかたまりで選び直したら、ばらつきは1.8倍になりました。つまり最初の測り方は、珍しさを過大評価していたわけです。

そのうえで、私は今度は逆に厳しく判定しすぎました。「これはまぐれの範囲だ」と切り捨てそうになったのです。でも6年とも全体を上回っていたという別の事実があります。もし本当にただの偶然なら、上回る年と下回る年が半々になるはずです。良い数字を疑うのは大事ですが、疑いすぎて本物を捨てるのも同じくらい怖い——これも今回の収穫でした。

数字そのものより、その数字がどうやって測られたか。ここを見ないと、簡単に間違えます。

まとめ

  • 騎手の1日の騎乗数で成績は変わる。ただし効くのは両端だけ
  • 1鞍だけの日は買わない(複勝の回収率65%・単勝59%)
  • 12鞍の日は少し良い(複勝85%・単勝88%)。6年とも全体を上回った。ただし100%は超えていないので、買えば負ける
  • 3〜11鞍は誤差の範囲。「よく乗っている=好調」ではない
  • 複勝率は鞍数とともに上がるが、回収率は横ばい。当たる条件と儲かる条件は別物
  • 「疲れ」はあった。ただし9鞍以上乗る日の、10鞍目以降だけ(人気から期待される率を2.2ポイント下回る)。8鞍までなら影響なし
  • それでも「12鞍の日が良い」は残る。クラスで分けても、1勝クラス以上・未勝利のどちらでも差が出た
  • 形を変えてあと7通り試したが拾えず。1つ生き残ったが、乱数を増やしたら消えた
  • 残念ながらAIには採用されなかった。12通り試して全滅
  • 理由は私が積み上げてきた3,784個の材料が、すでに同じことを言っていたから。AIが勝手に賢いわけではない
  • ただし数字が間違っていたわけではない。人間が出馬表を見て気づく材料としては有効

よくある質問

騎手が1日に何鞍乗るかで、本当に成績が変わるのですか?

変わります。ただし変わるのは両端だけです。1日1鞍だけの日は複勝の回収率65%(全体72%)、12鞍の日は85%。3鞍から11鞍まではほとんど差がありません(69〜77%)。なお85%も100%には届いていないので、12鞍の日を買えば儲かるという話ではありません。

たくさん乗っている騎手は好調ということですか?

そうとは言えません。複勝率は鞍数が増えるほど上がりますが(1鞍16.8%→12鞍32.7%)、これは人気馬に乗っているからです(平均人気が8.9番から5.5番へ下がる)。回収率で見ると3鞍から11鞍まで横ばいなので、「よく乗っている=好調」ではありません。

1鞍だけの騎手は、なぜ成績が悪いのですか?

理由は記事では断定していません。分かっているのは数字だけです。1鞍だけということは、その日にその馬しか依頼が来ていない状態で、複勝の回収率65%・単勝59%と、全体よりはっきり低く出ています。1万5千回ぶんのデータなので、偶然ではありません。

複勝率が高いのに回収率が上がらないのはなぜですか?

よく来る馬は人気になって、配当が下がるからです。当たる確率が上がったぶん、もらえる金額が減るので、手元に残るお金は変わりません。当たる条件と儲かる条件は別物だということです。

この情報はAIの材料に使えますか?

残念ながら、採用されませんでした。騎乗数は前日の出馬表を見れば数えられるので、条件としては問題ありません。しかし実際に入れたAIと入れないAIを勝負させたところ、12通り試して全部、意味のある差が出ませんでした。理由は、私が3年かけて積み上げてきた3,784個の材料が、すでに同じことを言っていたからです。そのうち何十本かは騎手に関する材料で、それらが積み重なると『1日に何鞍乗る騎手か』も分かってしまいます。数字が間違っていたわけではなく、私のAIにとっては新しい情報ではなかった、ということです。

集計はどうやったのですか?

2021年2月から2026年7月までの中央競馬259,785騎乗を対象に、騎手ごと・日ごとに騎乗数を数えました。複勝の回収率は実際の払戻データで計算しています(オッズの帯から概算すると数字がずれるためです)。

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