初めましての方、こんにちは!毎週150万円の実弾を馬券に突っ込む男、横けんです。
競馬中継を見ていて、ふとこう思ったことがあります。
その日1鞍しか乗らない騎手は、その1頭のことだけ考えていればいい。前日から1頭ぶんだけ調べて、じっくり考えて、万全で挑める。これは成績が良いのではないか。
逆に1日12鞍、朝から晩まで乗り続ける騎手はどうでしょう。1頭にかけられる時間は12分の1。しかも後半のレースになるころには、体力も集中力も削られてへとへとのはずです。これは成績が悪いのではないか。
そう考えました。あなたも同じようなこと、思ったことはないでしょうか。
今回、このデータの裏を取って、真実を確かめたいと思います。中央競馬約26万騎乗ぶんを、1鞍から12鞍まで全部数えました。結論から言うと、私の予想は見事に外れました。
そして後半では、この発見を自作の競馬予想AIの材料として実際に入れてみた結果も書きます。結論を先に言うと、残念ながら採用されませんでした。なぜ落ちたのか、その理由が我ながら面白かったので、そこまで読んでいただけると嬉しいです。
▶ 私が毎週150万円を賭けながら3年かけて作った競馬予想AIの全体像は、「競馬予想AIの作り方・完全ガイド」に最初から順にまとめています。
この記事の要点(先に結論)
- 予想と真逆でした。「1鞍だけの日は良い、12鞍の日は悪い」と思っていましたが、データはまったく逆を示しました。
- 1日1鞍しか乗らない騎手は、はっきり悪い。複勝の回収率65%(全体72%)、単勝59%(全体71%)。1万5千回ぶんのデータです。
- 1日12鞍の日のほうが良い。複勝85%・単勝88%。へとへとどころではありませんでした。ただし85%は100%に届いていないので、買えば負けます。「全体(72%)より良い」という意味です。
- ただし変わるのは両端だけ。3鞍から11鞍まではほとんど差がありません。「たくさん乗っている=好調」でもないということです。
- この情報をAIの材料として12通り試しましたが、残念ながら採用されませんでした。理由は私が積み上げてきた3,784個の材料が、すでに同じことを言っていたからです。
集計期間: 2021年2月〜2026年7月/中央競馬 259,785騎乗/複勝は実際の払戻データで計算。初回公開: 2026年8月4日
1鞍から12鞍まで、全部並べます
中央競馬の1日は12レース。つまり1人の騎手が乗れるのは最大12鞍です。1鞍から12鞍まで、それぞれの成績を出しました。
| その日の騎乗数 | のべ騎乗 | 平均人気 | 勝率 | 複勝率 | 単勝の回収率 | 複勝の回収率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1鞍 | 15,092 | 8.9番 | 5.3% | 16.8% | 59% | 65% |
| 2鞍 | 19,334 | 9.4番 | 4.2% | 14.7% | 69% | 70% |
| 3鞍 | 22,920 | 9.2番 | 4.8% | 15.5% | 69% | 69% |
| 4鞍 | 27,252 | 8.7番 | 5.7% | 17.2% | 72% | 71% |
| 5鞍 | 30,835 | 8.2番 | 6.3% | 19.2% | 74% | 70% |
| 6鞍 | 32,214 | 7.6番 | 7.1% | 22.0% | 72% | 75% |
| 7鞍 | 32,564 | 7.0番 | 8.2% | 23.8% | 65% | 72% |
| 8鞍 | 29,928 | 6.6番 | 9.3% | 26.2% | 77% | 76% |
| 9鞍 | 23,778 | 6.2番 | 10.0% | 27.8% | 74% | 75% |
| 10鞍 | 15,170 | 5.9番 | 10.3% | 28.5% | 74% | 74% |
| 11鞍 | 8,250 | 5.7番 | 9.9% | 29.0% | 70% | 76% |
| 12鞍 | 2,448 | 5.5番 | 11.5% | 32.7% | 88% | 85% |
| 全体 | 259,785 | — | 7.3% | 21.7% | 71% | 72% |
赤が濃い=全体よりかなり良い
薄い赤=少し良い
薄い青=少し悪い
青が濃い=全体よりかなり悪い
やさしいまとめ:複勝率だけ見ると、鞍数が増えるほどきれいに上がっています(1鞍16.8%→12鞍32.7%)。でもこれは当たり前です。たくさん乗る騎手ほど人気馬に乗っているからです(平均人気が8.9番→5.5番と下がっていくのが、その証拠)。大事なのは右2列の回収率で、こちらは両端だけが飛び出しています。
複勝率が上がっても、儲かるとは限らない
ここが一番おもしろいところです。
複勝率は1鞍の16.8%から12鞍の32.7%まで、ほぼ一直線に上がります。倍近い差です。ところが回収率は、3鞍から11鞍までずっと69%〜77%の間で横ばい。ほとんど動きません。
理由は単純で、よく来る馬は人気になって、配当が下がるからです。当たる確率が上がったぶん、もらえる金額が減る。だから手元に残るお金は変わらない。
「この騎手はよく3着以内に来るから買い」という理屈が、そのままでは通用しないのはこのためです。当たる条件と、儲かる条件は別物です。
私の予想は、なぜ外れたのか
私は「1鞍だけならその1頭に集中できる。12鞍も乗ったらへとへとで雑になる」と考えていました。人間の感覚としては、これは自然な発想だと思います。
ところが数字は逆でした。そもそも、なぜその日1鞍しか乗っていないのか。逆に、なぜ12鞍も依頼が来るのか。そこを考えていなかったのが、私の間違いでした。
1鞍しか乗らない日
複勝の回収率65%。全体の72%より7ポイント低い。単勝に至っては59%で、全体の71%より12ポイント低い。ここまで下がると、買い続ければ資金は確実に削られていきます。
1鞍だけということは、その日にその馬しか依頼が来ていないということです。遠征なのか、その厩舎との付き合いなのか、事情はさまざまでしょう。ただ数字としては、買わないほうがいい側にはっきり出ています。
12鞍びっしり乗る日
複勝85%・単勝88%。全体(複勝72%・単勝71%)より13〜17ポイント高い。1日12鞍というのは、全レースに乗るということです。それだけ依頼が集中している日、ということでもあります。
面白いのは、これが人気馬に乗っているからではない点です。乗った馬の人気から計算される「本来これくらい来るはず」という数字と比べても、12鞍の日は上回っていました。しかも2021年から2026年まで、6年すべてで全体を上回っていました。年によってバラバラなら偶然を疑いますが、6年続けて同じ方向を向いています。
ただし、ここは正確に書いておきます。「プラス」というのは「全体より上」という意味であって、儲かるという意味ではありません。12鞍の日の複勝の回収率が100%を超えた年は、6年のうち1年だけです。
| 年 | 12鞍の日の複勝の回収率 | その年の全体 |
|---|---|---|
| 2021年 | 74.7% | 72.4% |
| 2022年 | 93.9% | 73.3% |
| 2023年 | 101.1% | 72.5% |
| 2024年 | 79.8% | 73.2% |
| 2025年 | 80.6% | 71.0% |
| 2026年 | 84.0% | 70.7% |
やさしくまとめると:6年とも全体より上でしたが、100%を超えたのは2023年だけです。12鞍の日を買えば儲かる、という話ではありません。あくまで「1鞍の日よりはずっとマシ」ということです。
「疲れ」ではなかった。3つの疑いを潰しました
ここで、ひとつ引っかかったことがあります。
12鞍の日が良いのは、本当に「騎乗数」のおかげなのか。
ほかの理由が考えられます。3つ、順に潰しました。
疑い① 序盤に乗るから元気なだけでは?
1日の番組は、前半に未勝利戦が並びます。実際に数えました。
1R〜5Rは、9割前後が未勝利・新馬戦です。8R以降はほぼゼロ。はっきり分かれています。
だとすると、こう考えられます。序盤はまだ元気だから走るのではないか。
そこで「その日の何鞍目か」で並べ直しました。
ここで一度、私は間違えた表を出しました。全騎手をまとめて「1鞍目・2鞍目…」と並べたのです。これでは意味がありません。「1鞍目」の中に、その日1鞍しか乗らない騎手が大量に混ざるからです。一番成績が悪い層です。
騎乗数をそろえないと、比べたことになりません。やり直しました。
疑い② たくさん乗る日の終盤は、やはり疲れているのでは?
回収率で見ると、答えが出ませんでした。上がったり下がったりで、読めないのです。配当は1本の大穴で大きく動きます。だからこうなります。
そこで人気を差し引きました。「乗った馬の人気から考えて、これくらいは3着以内に来るはず」という数字と、実際を比べます。良い馬に乗っているだけなのか、腕で上積みしているのかが分かります。
すると、きれいな一本の線が出ました。
| 9〜11鞍乗る日 | 件数 | 実際の複勝率 | 人気から期待される率 | 差 |
|---|---|---|---|---|
| 1〜3鞍目 | 14,727 | 30.3% | 29.5% | +0.8pt |
| 4〜6鞍目 | 14,727 | 28.6% | 28.6% | ±0.0pt |
| 7〜9鞍目 | 14,727 | 26.4% | 26.6% | −0.2pt |
| 10〜12鞍目 | 3,017 | 24.9% | 27.1% | −2.2pt |
序盤は人気以上に走り、終盤は人気ほど走らない。きれいに下がっています。10鞍目以降のマイナスは、まぐれで出る大きさではありません。
そして5〜8鞍の日では、これが起きません。1〜3鞍目も、4〜6鞍目も、7〜9鞍目も、すべて±0.1ポイント以内。ぴたりと横ばいです。
やさしくまとめると:疲れは、ありました。ただし9鞍以上乗る日の、10鞍目以降だけです。8鞍くらいまでなら、まったく影響がありませんでした。
ここは正直に書きます。私は最初「疲れは効いていない」と書きました。間違いでした。回収率だけを見て、しかも12鞍の日という件数の少ない層で判断していたからです。人気を差し引いて、件数の多い層で見たら、答えは逆でした。
疑い③ 未勝利戦だけの話では?
最後に、クラスで分けました。
| クラス | 12鞍の日の複勝の回収率 | そのクラス全体 | 差 |
|---|---|---|---|
| 1勝クラス以上 | 87% | 73.8% | +13.5pt |
| 未勝利・新馬 | 82% | 70.5% | +11.2pt |
どちらのクラスでも残りました。未勝利だけの話ではありません。
3つとも潰れました。残ったのは、身も蓋もない答えです。
その日12鞍も任される騎手には、良い馬の依頼が集まっている。疲れるかどうかより、そちらのほうがずっと大きい。そういうことだと思っています。
AIの材料に使えるか
私は自作の競馬予想AIを運用しているので、こういう発見はすぐ「AIに入れられるか」を考えます。判断の順番はこうです。
① 前日に分かる情報か
使えます。その騎手が今日何鞍乗るかは、出馬表を見れば前日に数えられます。レースが終わってから分かる情報だと、AIの材料には使えません(答えを見ながらテストを解くのと同じで、実戦で通用しなくなる)。この点はクリアしています。
② 誰でも確かめられるか
確かめられます。特別なデータは要りません。出馬表を並べて数えるだけです。読んでいる方も、今週末に手元で確認できます。
③ 実際に効くか試した結果 → 残念ながら、採用されませんでした
ここが本題です。結論から言うと、残念ながら、この材料はAIに採用されませんでした。
やったことは単純で、この材料を入れたAIと、入れないAIを作って、同じレースで勝負させました。さらに、材料の中身をシャッフルしてデタラメにしたAIも用意して、3つを比べています。デタラメなものと差が出ないなら、その材料には意味がないということです。
形を変えて3通り試しました。「1日の騎乗数そのもの」「1鞍だけの日かどうか」「12鞍の日かどうか」。それぞれを未勝利戦と1勝クラス以上、単勝と複勝、合わせて12通り試しています。
結果は12通りすべてで、意味のある差が出ませんでした。一番良かったものでも、私が「これ以上でないと効いたとは言えない」と決めている線の7割ほど。しかも乱数の設定を変えるだけで消えてしまう程度の差です。
正直に言えば、拾いたい気持ちはありました。回収率でこれだけ差が出ているのだから、何かあるはずだと。でも数字が「要らない」と言っている以上、そこで粘るのは自分に都合のいい理屈を探しているだけです。採用されなかったので、私はこの結果を受け入れることにしました。
それでも諦めきれず、形を変えて7通り追加しました
ここで終わらせたくありませんでした。
私の考え方は、こうです。1個で回収率100%を狙うより、薄い信号をたくさん束ねる。だからほんのわずかでもプラスなら拾いたい。マイナスなものと、効かないものだけ捨てる。
そこで、12鞍だけでなく別の切り方も試しました。
やり方は先ほどと同じです。その材料を足したAIと、足さないAIを作って、同じレースを予想させます。予測が当たりに近づけば「良くなった」、遠のけば「悪くなった」。それだけの話です。
「当てはまる割合」は、全騎乗のうち何%がその条件に当てはまるかです。ここが小さすぎると、そもそも差が出ているのか分かりません。12鞍は0.9%しかなく、これが最大の壁でした。だから、もっと広い条件を選んでいます。
| 試した形 | 当てはまる割合 | 結果 |
|---|---|---|
| 9鞍以上か | 19.2% | 足したAIのほうが、予測が悪くなった |
| 7鞍以上か | 42.7% | 足したAIのほうが、予測が悪くなった |
| 1〜2鞍だけか | 13.5% | 少し良くなった(あとで消えた) |
| その日の何鞍目か | 全部 | 良くも悪くもならなかった |
「その日1〜2鞍だけの騎手」だけが、未勝利戦の単勝で生き残りました。わずかですがプラス。年で分けても両方プラス。ここは正直、嬉しかったです。
ただし、ひとつ気になりました。乱数の設定を3通りしか試していません。たまたま都合のいい設定を引いただけかもしれない。
そこで8通りに増やして、もう一度測りました。
消えました。差は半分近くまで縮み、ばらつきのほうが大きくなりました。3通りで見えていたのは、乱数の運でした。
やさしくまとめると:形を変えて何度も試しましたが、拾えるものはありませんでした。惜しいものが1つ出ましたが、確かめ直したら消えました。
なぜ効かなかったのか
回収率にはっきり差があるのに、AIに足しても賢くならない。矛盾しているようですが、理由ははっきりしています。
私が3年かけて積み上げてきた材料が、すでに同じことを言っていたからです。
ここは誤解されたくないので、はっきり書いておきます。AIが勝手に賢いわけではありません。私のAIには現在3,784個の材料が入っています。1つ1つは今回と同じように、思いついて、数えて、試して、生き残ったものです。そのうち何十本かは騎手に関する材料です。
「この騎手は最近どれだけ依頼を集めているか」「どのクラスでよく乗っているか」「どのコースで多く乗るか」——そういう材料が何十本も積み重なっていれば、その結果として『1日に何鞍乗る騎手か』も分かってしまうのです。1日の騎乗数は、それらを別の言い方で言い直したものにすぎませんでした。
つまり3,784個の材料がなければ、今回の発見は「新しい情報」として採用されていたかもしれません。積み上げてきたからこそ、新しいものが入りにくくなる。これは材料が増えるほど当たり前に起きることで、むしろ健全な状態だと思っています。
新しく足した材料が既にあるものと同じ内容なら、入れる意味がありません。むしろ材料が増えるぶん、予想がブレる原因になります。だからAIは「要らない」と判定したわけです。理屈としては、まったく正しい。
では、この発見は無駄だったのか
そうは思いません。「1鞍だけの日は回収率59%」という事実は、事実のままです。採用されなかっただけで、数字が間違っていたわけではありません。
むしろ「AIはもうこれを知っていた」と分かったこと自体が収穫です。自分のAIが何を見ていて何を見ていないのかは、こうやって1つずつ試さないと分かりません。落ちた材料の数だけ、AIの中身が見えてきます。
私はこういう作業を、毎週やっています。思いついたものを片っ端から試して、そのほとんどが落ちる。10個試して1個残ればいいほうです。派手さはありませんが、この積み重ね以外に道がないと思っています。
そして人間が印を打つときには、頭の片隅に置いておく価値はあります。出馬表を見て「この騎手、今日1鞍だけか」と気づけるのは人間の目です。
最後に:私が測り方を1回間違えた話
この検証で、私は一度、間違った測り方をしました。正直に書いておきます。
「12鞍の日が良いのは偶然ではないか」を確かめるとき、騎乗を1件ずつバラバラに選んで比べていました。しかし12鞍というのは1人の騎手の1日がまるごと単位です。同じ日・同じ騎手の騎乗は、馬場も体調も同じなので互いに似ています。バラバラに選ぶと、この「かたまり」の効果が消えて、実際よりばらつきが小さく見えてしまう。
日ごと・騎手ごとのかたまりで選び直したら、ばらつきは1.8倍になりました。つまり最初の測り方は、珍しさを過大評価していたわけです。
そのうえで、私は今度は逆に厳しく判定しすぎました。「これはまぐれの範囲だ」と切り捨てそうになったのです。でも6年とも全体を上回っていたという別の事実があります。もし本当にただの偶然なら、上回る年と下回る年が半々になるはずです。良い数字を疑うのは大事ですが、疑いすぎて本物を捨てるのも同じくらい怖い——これも今回の収穫でした。
数字そのものより、その数字がどうやって測られたか。ここを見ないと、簡単に間違えます。
まとめ
- 騎手の1日の騎乗数で成績は変わる。ただし効くのは両端だけ
- 1鞍だけの日は買わない(複勝の回収率65%・単勝59%)
- 12鞍の日は少し良い(複勝85%・単勝88%)。6年とも全体を上回った。ただし100%は超えていないので、買えば負ける
- 3〜11鞍は誤差の範囲。「よく乗っている=好調」ではない
- 複勝率は鞍数とともに上がるが、回収率は横ばい。当たる条件と儲かる条件は別物
- 「疲れ」はあった。ただし9鞍以上乗る日の、10鞍目以降だけ(人気から期待される率を2.2ポイント下回る)。8鞍までなら影響なし
- それでも「12鞍の日が良い」は残る。クラスで分けても、1勝クラス以上・未勝利のどちらでも差が出た
- 形を変えてあと7通り試したが拾えず。1つ生き残ったが、乱数を増やしたら消えた
- 残念ながらAIには採用されなかった。12通り試して全滅
- 理由は私が積み上げてきた3,784個の材料が、すでに同じことを言っていたから。AIが勝手に賢いわけではない
- ただし数字が間違っていたわけではない。人間が出馬表を見て気づく材料としては有効
よくある質問
騎手が1日に何鞍乗るかで、本当に成績が変わるのですか?
変わります。ただし変わるのは両端だけです。1日1鞍だけの日は複勝の回収率65%(全体72%)、12鞍の日は85%。3鞍から11鞍まではほとんど差がありません(69〜77%)。なお85%も100%には届いていないので、12鞍の日を買えば儲かるという話ではありません。
たくさん乗っている騎手は好調ということですか?
そうとは言えません。複勝率は鞍数が増えるほど上がりますが(1鞍16.8%→12鞍32.7%)、これは人気馬に乗っているからです(平均人気が8.9番から5.5番へ下がる)。回収率で見ると3鞍から11鞍まで横ばいなので、「よく乗っている=好調」ではありません。
1鞍だけの騎手は、なぜ成績が悪いのですか?
理由は記事では断定していません。分かっているのは数字だけです。1鞍だけということは、その日にその馬しか依頼が来ていない状態で、複勝の回収率65%・単勝59%と、全体よりはっきり低く出ています。1万5千回ぶんのデータなので、偶然ではありません。
複勝率が高いのに回収率が上がらないのはなぜですか?
よく来る馬は人気になって、配当が下がるからです。当たる確率が上がったぶん、もらえる金額が減るので、手元に残るお金は変わりません。当たる条件と儲かる条件は別物だということです。
この情報はAIの材料に使えますか?
残念ながら、採用されませんでした。騎乗数は前日の出馬表を見れば数えられるので、条件としては問題ありません。しかし実際に入れたAIと入れないAIを勝負させたところ、12通り試して全部、意味のある差が出ませんでした。理由は、私が3年かけて積み上げてきた3,784個の材料が、すでに同じことを言っていたからです。そのうち何十本かは騎手に関する材料で、それらが積み重なると『1日に何鞍乗る騎手か』も分かってしまいます。数字が間違っていたわけではなく、私のAIにとっては新しい情報ではなかった、ということです。
集計はどうやったのですか?
2021年2月から2026年7月までの中央競馬259,785騎乗を対象に、騎手ごと・日ごとに騎乗数を数えました。複勝の回収率は実際の払戻データで計算しています(オッズの帯から概算すると数字がずれるためです)。
▶ あわせて読みたい:1日9鞍以上乗る騎手は、その日の終盤に成績が落ちる|11鞍の日が最も明確
▶ あわせて読みたい:メインレースと騎手の1日騎乗数の関係|10鞍以上乗る騎手はメインだけ落ちる



コメント