こんにちは、横けんです。
昇級戦で負けた馬、あなたはどこまで追いかけますか?
前のクラスを勝ち上がってきた馬が、昇級戦で6着、8着…。「相手が強くなったから仕方ない。クラスに慣れれば、そのうち巻き返してくるはず」と思って買い続け、結局ずっと負けたまま、ということはありませんか?逆に、見切ったとたんに大穴をあけられて悔しい思いをしたことも、私は何度もあります。
昇級して負けが続いた馬は、クラスに慣れれば巻き返すのか?それとも、負けが続くほど買えなくなるのか?昇級してからの何戦目かごとに、回収率を調べてみました。
確かめた疑問はこの4つです。
- 昇級初戦は買えるのか?
- 昇級初戦で負けた馬は、次の2戦目で巻き返すのか?
- 負けが続いた馬は、何戦目から買えるのか?
- 何戦目まで追いかけていいのか?
後半では、芝とダートの違い、人気の段ごとの比べ、昇級後に一度でも3着以内に来た馬との違い、そしてAIの材料に使えるかも書いています。
この記事は、2021年2月6日〜2026年10月12日の中央競馬(平地)で、勝って1つ上のクラスに上がった馬の昇級戦(昇級初戦はのべ14,109回・8,522頭)を、昇級後の何戦目かごとに単勝回収率・複勝回収率で確かめた結果です。
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この記事の要点
▼ 勝って昇級した馬だけを数えた表です(2戦目からは、それまで昇級後に全部4着以下だった馬)。いちばん下の行は、同じ期間の1勝クラス〜オープンの全馬です。
| 昇級後の何戦目か | あなたの扱い | 単勝回収率 | 複勝回収率 |
|---|---|---|---|
| 昇級初戦(芝) | 買い | 83.8% | 79.8% |
| 昇級初戦(ダート) | 単勝は割り引く | 67.6% | 73.7% |
| 2戦目(初戦4着以下) | 軽視 | 68.7% | 71.0% |
| 3〜6戦目(ずっと4着以下) | 買い | 84.6% | 75.3% |
| 7戦目以降・芝(ずっと4着以下) | 見切る | 61.4% | 58.0% |
| 全馬(1勝クラス〜オープン) | 比べる相手 | 72.6% | 73.8% |
色の見方:濃い赤=比べる全馬より10%以上良い/薄い赤=良い/薄い青=悪い/濃い青=10%以上悪い/灰色=比べる相手の全馬
- 昇級初戦は買えるのか?→ 芝なら買い。単勝回収率 83.8%・複勝回収率 79.8%(芝の全馬は 72.9%・73.9%)。ダートは単勝回収率 67.6% で、ダートの全馬 72.3% より下です。
- 昇級初戦で負けた馬は、次の2戦目で巻き返すのか?→ 巻き返しません。単勝回収率 68.7%・複勝回収率 71.0% で、全馬(72.6%・73.8%)を下回り、どの戦目よりも低い数字です。
- 負けが続いた馬は、何戦目から買えるのか?→ 2連敗して迎える3戦目から6戦目は買い。単勝回収率 84.6%(全馬 72.6%)。
- 何戦目まで追いかけていいのか?→ 芝は6戦目まで。芝の7戦目以降は単勝回収率 61.4%・複勝回収率 58.0% です。
人気が下がれば成績が落ちるのは当たり前なので、本文では人気の段ごとにも比べています。
昇級戦とは?この記事で使う言葉の意味をはっきり決めます
昇級戦とは、前のクラスを勝って、1つ上のクラスで走るレースのことです。中央競馬のクラスは、新馬・未勝利 → 1勝クラス → 2勝クラス → 3勝クラス → オープン(重賞を含む)と上がっていきます。この記事では、勝って上がった馬だけを数えています(4歳夏の降級がなくなった今、勝たずにクラスが変わる形は数えていません)。
- 昇級後◯戦目=上がったクラスで走った◯戦目。途中で別のクラス(格上挑戦など)や障害に出た馬は、そこで数えるのをやめています。上がったクラスで勝ったら、そこで終わりです。
- 負けが続いた馬=昇級してから、それまでのレースが全部4着以下の馬。
- 全馬=同じ期間に1勝クラス〜オープンを走った全馬(143,825頭)。単勝回収率 72.6%・複勝回収率 73.8%・勝率 7.4%・複勝率 22.1%。これと比べて良いか悪いかを見ます。
- 複勝回収率は、実際の払戻で計算しています(出走7頭以下のレースは2着まで)。
昇級初戦は買えるのか?勝率と回収率
▼ 勝って昇級した馬の、昇級初戦だけを数えた表です。下の行は1勝クラス〜オープンの全馬です。
| 頭数 | 平均人気 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 昇級初戦 | 14,109頭 | 5.3 | 11.9% | 31.0% | 74.8% | 76.4% |
| 全馬 | 143,825頭 | 7.6 | 7.4% | 22.1% | 72.6% | 73.8% |
色の見方:濃い赤=比べる全馬より10%以上良い/薄い赤=良い/薄い青=悪い/濃い青=10%以上悪い/灰色=比べる相手の全馬
昇級初戦の勝率は 11.9% で、全馬の 7.4% の1.6倍あります。前のクラスを勝ってきた馬なので、平均 5.3 番人気と人気にもなりますが、回収率は単勝 74.8%・複勝 76.4% で、全馬(72.6%・73.8%)を少し上回りました。複勝回収率は6年のうち5年で全馬より上です。
では、芝とダートで違いはあるのでしょうか?
▼ 勝って昇級した馬の、昇級初戦だけを芝とダートに分けて数えた表です。比べる相手は、それぞれ同じ芝・ダートの1勝クラス〜オープンの全馬です。
| 頭数 | 平均人気 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 芝の昇級初戦 | 6,298頭 | 4.9 | 14.0% | 34.8% | 83.8% | 79.8% |
| 芝の全馬 | 70,842頭 | 7.4 | 7.7% | 22.8% | 72.9% | 73.9% |
| ダートの昇級初戦 | 7,811頭 | 5.7 | 10.3% | 28.0% | 67.6% | 73.7% |
| ダートの全馬 | 72,983頭 | 7.7 | 7.1% | 21.4% | 72.3% | 73.6% |
色の見方:濃い赤=比べる全馬より10%以上良い/薄い赤=良い/薄い青=悪い/濃い青=10%以上悪い/灰色=比べる相手の全馬
芝とダートで、はっきり分かれました。芝の昇級初戦は単勝回収率 83.8%・複勝回収率 79.8%で、芝の全馬(72.9%・73.9%)を大きく上回ります。6年のうち単勝は5年、複勝は5年で全馬より上でした。
一方、ダートの昇級初戦は単勝回収率 67.6%で、ダートの全馬 72.3% より下です(6年のうち全馬を上回ったのは1年だけ)。複勝回収率は 73.7% で全馬とほぼ同じです。あなたは、ダートの昇級初戦を前走の勝ちっぷりだけで買っていませんか?
昇級後の何戦目かごとの回収率は?
ここからが本題です。昇級してから負けが続いた馬は、何戦目でどうなるのでしょうか?まずは1戦ずつ、全部の段を並べます。
▼ 勝って昇級した馬のうち、昇級後のそれまでのレースが全部4着以下だった馬だけを数えた表です(1戦目=昇級初戦)。下の行は全馬です。
| 頭数 | 平均人気 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1戦目(昇級初戦) | 14,109頭 | 5.3 | 11.9% | 31.0% | 74.8% | 76.4% |
| 2戦目(1連敗で迎えた) | 8,890頭 | 7.0 | 7.1% | 21.3% | 68.7% | 71.0% |
| 3戦目(2連敗で迎えた) | 6,361頭 | 8.2 | 5.7% | 17.4% | 83.6% | 71.2% |
| 4戦目(3連敗で迎えた) | 4,687頭 | 8.9 | 4.4% | 15.8% | 76.1% | 81.5% |
| 5戦目(4連敗で迎えた) | 3,405頭 | 9.5 | 3.3% | 13.2% | 90.3% | 71.9% |
| 6戦目(5連敗で迎えた) | 2,488頭 | 9.9 | 3.4% | 12.3% | 95.0% | 79.1% |
| 7戦目(6連敗で迎えた) | 1,815頭 | 10.2 | 2.0% | 10.9% | 72.7% | 66.8% |
| 8戦目(7連敗で迎えた) | 1,320頭 | 10.4 | 2.8% | 12.3% | 94.6% | 71.9% |
| 9戦目(8連敗で迎えた) | 928頭 | 10.9 | 2.3% | 9.6% | 49.0% | 70.3% |
| 10戦目(9連敗で迎えた) | 653頭 | 11.0 | 2.0% | 9.8% | 92.2% | 84.9% |
| 11戦目(10連敗で迎えた) | 471頭 | 11.2 | 1.7% | 8.3% | 61.8% | 80.6% |
| 12戦目(11連敗で迎えた) | 338頭 | 11.2 | 2.1% | 8.6% | 112.0% | 49.6% |
| 全馬 | 143,825頭 | 7.6 | 7.4% | 22.1% | 72.6% | 73.8% |
色の見方:濃い赤=比べる全馬より10%以上良い/薄い赤=良い/薄い青=悪い/濃い青=10%以上悪い/灰色=比べる相手の全馬
13戦目より先は合わせて963頭と少なくなるので、表には載せていません。1戦ずつ見ると、2戦目でがくっと落ち、そのあとは良い段と悪い段が入れ替わります。1戦ずつでは頭数が減って数字が上下しやすいので、ここからは「2戦目」「3〜6戦目」「7戦目以降」にまとめて見ていきます。
昇級初戦で負けた馬は、次の2戦目で巻き返すのか?
答えは、巻き返しません。昇級初戦で4着以下だった馬の2戦目は、単勝回収率 68.7%・複勝回収率 71.0%。全馬(72.6%・73.8%)を下回り、表の中でいちばん買えない段です。複勝回収率が全馬を上回ったのは、6年のうち1年だけでした。
初戦で負けても、平均 7.0 番人気とまだそこそこ売れています。「一度負けたくらいで見限れない」と思う人が多いのでしょう。あなたも、そう思って買ったことはありませんか?
ここで、人気の段ごとにも比べておきます。なぜ同じ人気の段どうしで比べるのかというと、人気が下がれば、勝つ数や3着以内に来る数が減るのは当たり前だからです(人気は強さの目安なので)。人気を無視して比べると、「昇級して負けが続いたから悪い」のか「人気の低い馬が多いから悪い」のかが区別できません。知りたいのは、同じくらいの人気の馬と比べても悪いのかです。そこが馬券で損をするかどうかの分かれ目です。
▼ 昇級初戦で4着以下だった馬の、2戦目だけを数えた表です。比べる相手は、同じ人気の段の全馬(1勝クラス〜オープン)です。
| 人気の段 | 頭数 | 2戦目の単勝回収率 | 2戦目の複勝回収率 | 同じ人気の全馬の単勝回収率 | 同じ人気の全馬の複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1〜3番人気 | 1,924頭 | 74.8% | 78.2% | 78.5% | 82.2% |
| 4〜6番人気 | 2,411頭 | 77.0% | 72.8% | 77.0% | 77.7% |
| 7〜9番人気 | 2,176頭 | 69.3% | 73.3% | 75.9% | 75.5% |
| 10番人気以下 | 2,379頭 | 54.8% | 61.2% | 63.8% | 64.6% |
色の見方:濃い赤=比べる全馬より10%以上良い/薄い赤=良い/薄い青=悪い/濃い青=10%以上悪い/灰色=比べる相手の全馬
どの人気の段でも、2戦目の複勝回収率は同じ人気の全馬に届いていません。人気が少し下がっただけでは割に合わない、というのが2戦目の姿です。
負けが続いた馬は、何戦目から買えるのか?
ここが、この記事でいちばん伝えたいところです。2連敗して迎える3戦目から6戦目は買いでした。
▼ 勝って昇級した馬のうち、昇級後のそれまでのレースが全部4着以下だった馬を、戦目でまとめて数えた表です。下の行は全馬です。
| 頭数 | 平均人気 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 昇級初戦 | 14,109頭 | 5.3 | 11.9% | 31.0% | 74.8% | 76.4% |
| 2戦目(1連敗) | 8,890頭 | 7.0 | 7.1% | 21.3% | 68.7% | 71.0% |
| 3〜6戦目(2〜5連敗) | 16,941頭 | 8.9 | 4.5% | 15.4% | 84.6% | 75.3% |
| 7戦目以降(6連敗以上) | 6,488頭 | 10.8 | 2.0% | 9.7% | 74.1% | 68.2% |
| 全馬 | 143,825頭 | 7.6 | 7.4% | 22.1% | 72.6% | 73.8% |
色の見方:濃い赤=比べる全馬より10%以上良い/薄い赤=良い/薄い青=悪い/濃い青=10%以上悪い/灰色=比べる相手の全馬
3〜6戦目の単勝回収率は 84.6% で、全馬の 72.6% を大きく上回ります。6年のうち5年で全馬より上です。複勝回収率は 75.3% で全馬の 73.8% を少し上回る程度と単勝ほどはっきりしませんが、悪くはなっていません。
平均人気は 8.9 番人気まで下がり、勝率は 4.5% です。人気が下がって配当が高くなるのに、勝つ力は人気ほどには落ちていないので、単勝回収率が上がっています。本当にそうなのかを、人気の段ごとに確かめます。
▼ 2連敗以上で迎えた昇級後3〜6戦目(それまで全部4着以下)だけを数えた表です。比べる相手は、同じ人気の段の全馬(1勝クラス〜オープン)です。
| 人気の段 | 頭数 | 3〜6戦目の単勝回収率 | 3〜6戦目の複勝回収率 | 同じ人気の全馬の単勝回収率 | 同じ人気の全馬の複勝回収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1〜3番人気 | 1,438頭 | 88.2% | 86.2% | 78.5% | 82.2% |
| 4〜6番人気 | 3,480頭 | 85.6% | 80.0% | 77.0% | 77.7% |
| 7〜9番人気 | 4,446頭 | 79.4% | 78.1% | 75.9% | 75.5% |
| 10番人気以下 | 7,577頭 | 86.4% | 69.5% | 63.8% | 64.6% |
色の見方:濃い赤=比べる全馬より10%以上良い/薄い赤=良い/薄い青=悪い/濃い青=10%以上悪い/灰色=比べる相手の全馬
4つの人気の段すべてで、単勝回収率が同じ人気の全馬を上回りました。1〜3番人気でも 88.2%(同じ人気の全馬 78.5%)です。負けが続いても人気になっている馬は、それだけ力を認められている馬で、実際によく勝っています。
もちろん大きな配当もありました。2026年9月19日 阪神10R 北摂特別(芝1200m・2勝クラス)では、昇級後3戦目のビーアイフォルテが14番人気で勝ち、単勝24,890円・複勝4,170円。2025年3月22日 中山12R(ダート1200m・2勝クラス)では、昇級後5戦目のスマイルアップが15番人気で勝ち、単勝27,990円・複勝3,570円でした。どちらも昇級してから4着以下が続き、人気を落としていた馬です。ただ、3〜6戦目は16,941頭と多く、1〜3番人気の段でも単勝回収率が上回っているので、こうした大穴だけで作られた数字ではありません。
芝とダートに分けると、芝の3〜6戦目は単勝回収率 93.3%(芝の全馬 72.9%・6年のうち6年で上)、ダートは 78.8%(ダートの全馬 72.3%)。どちらも全馬より上で、芝のほうがはっきりしています。
何戦目まで追いかけていいのか?
6連敗以上で迎える7戦目以降になると、複勝回収率は 68.2% で全馬の 73.8% を下回ります。単勝回収率は 74.1% と全馬(72.6%)並みです。平均人気は 10.8 番人気まで下がっています。
▼ 6連敗以上で迎えた昇級後7戦目以降(それまで全部4着以下)だけを、芝とダートに分けて数えた表です。比べる相手は、同じ芝・ダートの全馬です。
| 頭数 | 平均人気 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 芝の7戦目以降 | 2,787頭 | 10.8 | 2.0% | 9.2% | 61.4% | 58.0% |
| 芝の全馬 | 70,842頭 | 7.4 | 7.7% | 22.8% | 72.9% | 73.9% |
| ダートの7戦目以降 | 3,701頭 | 10.8 | 2.0% | 10.1% | 83.6% | 75.8% |
| ダートの全馬 | 72,983頭 | 7.7 | 7.1% | 21.4% | 72.3% | 73.6% |
色の見方:濃い赤=比べる全馬より10%以上良い/薄い赤=良い/薄い青=悪い/濃い青=10%以上悪い/灰色=比べる相手の全馬
芝の7戦目以降は、単勝回収率 61.4%・複勝回収率 58.0%。複勝回収率は6年すべてで芝の全馬を下回りました。芝で6連敗した馬は、もう見切っていいでしょう。
ダートの7戦目以降は単勝回収率 83.6%・複勝回収率 75.8% で、見切るほど悪くはありません。ただし3,701頭で、全馬を上回った年は6年のうち単勝2年・複勝3年と年によって上下するので、参考としてご覧ください。ダートは、芝より長く追いかけても損をしにくい、と言えそうです。
昇級後に一度でも3着以内に来た馬はどうか?
ここまでは「ずっと4着以下」の馬でした。では、昇級してから一度でも3着以内に来た馬はどうでしょうか?クラスに慣れた証拠がある馬です。
▼ 勝って昇級した馬の、昇級後3〜9戦目だけを数えた表です(まだそのクラスで勝っていない馬)。上の行は昇級後に3着以内が1回以上ある馬、2行目は昇級後に3着以内が一度もない馬です。下の行は全馬です。
| 頭数 | 平均人気 | 勝率 | 複勝率 | 単勝回収率 | 複勝回収率 | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 3着以内が1回以上ある馬の3〜9戦目 | 18,653頭 | 5.4 | 11.4% | 32.3% | 83.1% | 81.4% |
| 3着以内が一度もない馬の3〜9戦目 | 21,004頭 | 9.2 | 4.1% | 14.5% | 82.6% | 74.2% |
| 全馬 | 143,825頭 | 7.6 | 7.4% | 22.1% | 72.6% | 73.8% |
色の見方:濃い赤=比べる全馬より10%以上良い/薄い赤=良い/薄い青=悪い/濃い青=10%以上悪い/灰色=比べる相手の全馬
単勝回収率は、3着以内が1回以上ある馬 83.1%、一度もない馬 82.6% とほぼ同じで、どちらも全馬(72.6%)を上回りました。違いが出たのは複勝回収率です。一度もない馬は 74.2% で全馬(73.8%)とほぼ同じ(全馬を上回ったのは6年のうち3年)、1回以上ある馬は 81.4% で、6年すべてで全馬より上でした。
ただし、一度もない馬は平均人気 9.2 と人気薄が多く、1回以上ある馬は 5.4 です。人気が下がれば複勝の回収率が下がるのは当たり前なので、同じ人気の段どうしでも比べました。複勝回収率の差がはっきり出たのは10番人気以下で、一度もない馬 66.5%・1回以上ある馬 80.5%(10番人気以下の全馬は 64.6%)でした。
複勝で人気薄を拾うなら、昇級後に一度でも3着以内に来た馬を選ぶ。これが使い分けです。
クラスに慣れれば巻き返す説は本当だったのか?
- 昇級初戦で負けた馬の2戦目=巻き返さない。単勝回収率 68.7%・複勝回収率 71.0% で、いちばん買えない段でした。
- 2連敗して迎える3〜6戦目=巻き返している。単勝回収率 84.6% で、どの人気の段でも同じ人気の全馬より上でした。
- 芝で6連敗した馬=巻き返さない。芝の7戦目以降は複勝回収率 58.0% でした。
- 一度でも3着以内に来た馬=慣れた馬として、単勝・複勝ともに全馬より上(83.1%・81.4%)でした。
説は「1戦で慣れる」ほど早くはないけれど、「2つ負けてから」なら当たっていた、というのが私の結論です。あなたの感覚と比べて、どうでしたか?
AIの材料に使えるか?
昇級してから何戦目か、それまでに3着以内があったかは、前走までの成績で決まります。つまり前日に分かる情報で、AIの材料として使えます。
実は「昇級してから3着以内が無いまま何戦続いているか」は、私のAIにすでに入っている材料です(2026年4月に追加)。本番の予想に使っている約2,700個の材料の中に入っていて、前走の着順・クラスごとの成績・人気になりそうかといった材料と一緒に読ませています。
AIが勝手に賢いわけではありません。こうして一つずつ数えて確かめた材料を積み上げてきたから、「この馬は2連敗後の3戦目」という事情もAIが分かるようになっています。
よくある質問
昇級戦とは何ですか?
前のクラスを勝って、1つ上のクラスで走るレースのことです。新馬・未勝利 → 1勝クラス → 2勝クラス → 3勝クラス → オープンの順に上がります。
昇級初戦の勝率はどれくらいですか?
14,109回の昇級初戦で勝率 11.9%・複勝率 31.0% でした。1勝クラス〜オープンの全馬(勝率 7.4%・複勝率 22.1%)より高い数字です。
昇級初戦は買いですか?
芝なら買いです。芝の昇級初戦は単勝回収率 83.8%・複勝回収率 79.8% でした。ダートは単勝回収率 67.6% で、全馬(72.3%)より下です。
昇級戦で負けた馬は何戦目から狙えますか?
2連敗して迎える3戦目から6戦目です。単勝回収率 84.6% で、全馬の 72.6% を上回りました。初戦で負けた直後の2戦目は単勝回収率 68.7% で、いちばん買えません。
昇級後に3着以内に来たことがある馬はどうですか?
昇級後3〜9戦目で単勝回収率 83.1%・複勝回収率 81.4% と、どちらも全馬を上回りました。複勝回収率は6年すべてで全馬より上です。3着以内が一度もない馬の3〜9戦目は、単勝回収率 82.6% とほぼ同じですが、複勝回収率は 74.2% で全馬並みでした。
まとめ
- 芝の昇級初戦:芝の全馬 72.9% → 単勝回収率 83.8%(複勝 73.9% → 79.8%)=買い
- ダートの昇級初戦:ダートの全馬 72.3% → 単勝回収率 67.6%=単勝は割り引く
- 初戦4着以下の2戦目:全馬 72.6% → 単勝回収率 68.7%(複勝 73.8% → 71.0%)=軽視
- 2連敗して迎える3〜6戦目:全馬 72.6% → 単勝回収率 84.6%=買い
- 芝の7戦目以降:芝の全馬 73.9% → 複勝回収率 58.0%=見切る
- 一度でも3着以内に来た馬の3〜9戦目:全馬 73.8% → 複勝回収率 81.4%=買い
昇級戦で負けた馬を「相手が強くなったから」で片付けると、2戦目でお金を落とし、3戦目からの巻き返しを取り逃がします。昇級してから何戦目かを数えるだけで、買う馬と見切る馬は分けられます。
同じ「昇級戦で負けた馬」でも、2戦目なら単勝回収率 68.7%、3〜6戦目なら 84.6%。何戦目かを数えるだけで、馬券の結果は変わります。週末の出馬表で、昇級後2連敗の馬を見つけたら、ぜひ思い出してください。
こういう「数えれば分かること」は、6年分を1頭ずつ数えないと見えてきません。その手間は私が先に引き受けて、このブログで一つずつお届けしていきます。




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