富士ステークス 2026 追い切りと傾向|過去12回のデータ

濃い紺色の背景に右上がりの折れ線と白い線の馬の横顔。大きな白い字で「富士ステークス2026」、その下に「追い切りと傾向|過去12回のデータ」と書かれている。 中央の重賞
横けん
この記事を書いた人=横けん
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こんにちは、横けんです。

明日は富士ステークスです。あなたは、重賞の過去の傾向をどこまで信じて馬券を買っていますか?

「この重賞は前走G1組が強い」「〇〇枠が来ない」といった話はよく聞きます。でも、その傾向は本当に毎年続いているのでしょうか?人気馬が多いから良く見えているだけ、ということはないでしょうか?そして、私がいちばん知りたかったのは、追い切り(調教)で何を見れば当たりやすいのか?ということです。

確かめた疑問はこの3つです。

  • 富士ステークスで、本当に傾向が出ていると言えるファクターはどれか?
  • 追い切りでは、何を見ればいいのか?
  • 2026年の出走馬を、その傾向で点数にするとどうなるか?

この記事は、馬王のデータで2014〜2025年の富士ステークス12回・のべ181頭を調べ、競馬ブックの調教欄(追い切りの時計・強さ・併せ馬など)も合わせて、単勝回収率・複勝回収率で確かめた結果です。

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この記事の要点

  • 追い切りは「終いの1ハロンが速いか」→ 最終追切の終い1ハロンが速い馬(坂路・ウッドそれぞれで上位3分の1)が104頭で、12回中11勝。単勝回収率53.3%(残りの馬は12.9%)。
  • しっかり傾向が出ていると言えるのは12のファクター(人気を含む)。調べた候補262個のうち、年ごとにも人気の段ごとにも同じ向きだったものだけです。
  • 2026年のファクター指数→ 1位 マジックサンズ(+6)・2位 アドマイヤズーム(+4)・3位 ファンダム(+3)・3位 アンパドゥ(+3)。
シリーズの次の回
秋華賞 2026 追い切りと傾向|過去12回のデータ
秋華賞の過去12回で、追い切りの何が効いたのか?

富士ステークスの傾向の一覧(過去12回)

調べた候補262個のうち、年ごとにも、人気の段ごとにも同じ向きだった「しっかり傾向が出ているもの」だけを、ファクターごとに並べました。いちばん価値が高い追い切り(調教)を先にしています。「◎ 良い」「× 悪い」が傾向の出た段、「参考」はそのファクターの残りの馬です。

▼ 2014〜2025年の富士ステークスの出走馬だけを、ファクターごとに分けて数えた表です。いちばん下の行は全馬です。

切り口傾向頭数勝ち3着以内単勝回収率複勝回収率
最終追切の終い1F
最終追切の終い1Fがふつう× 悪い47頭0勝7頭0.0%38.3%
最終追切の終い1Fが速い◎ 良い104頭11勝23頭53.3%54.8%
上の段に入らない残りの馬参考21頭1勝5頭47.1%79.0%
併せ馬
併せて同入・遅れ× 悪い59頭2勝9頭15.9%40.2%
上の段に入らない残りの馬参考122頭10勝27頭45.8%57.3%
前走4角の位置
前走4角 4番手以降◎ 良い135頭11勝30頭45.5%59.1%
前走4角 1〜3番手× 悪い44頭1勝6頭8.9%31.4%
人気
1〜4番人気◎ 良い48頭11勝26頭123.1%105.8%
7番人気以下× 悪い109頭0勝5頭0.0%26.7%
上の段に入らない残りの馬参考24頭1勝5頭25.8%57.1%
前走着順
前走6着以下× 悪い88頭3勝11頭22.6%43.3%
上の段に入らない残りの馬参考93頭9勝25頭48.8%59.7%
生産牧場
生産 ノーザンファーム・社台ファーム◎ 良い88頭9勝19頭52.3%51.8%
生産がノーザンファーム・社台ファーム以外× 悪い93頭3勝17頭20.8%51.6%
年齢
3〜4歳◎ 良い77頭9勝21頭60.4%69.1%
6歳以上× 悪い50頭1勝4頭14.2%13.4%
上の段に入らない残りの馬参考54頭2勝11頭21.7%62.4%
予想タイム指数順位
予想タイム指数1〜6位◎ 良い72頭10勝26頭68.5%83.9%
予想タイム指数7位以下× 悪い109頭2勝10頭14.7%30.5%
前走の馬体重
前走の馬体重が500kg以上× 悪い67頭2勝10頭15.1%42.4%
上の段に入らない残りの馬参考112頭10勝26頭49.3%58.2%
2走前の格
2走前G3× 悪い67頭2勝10頭13.9%44.0%
上の段に入らない残りの馬参考114頭10勝26頭49.1%56.2%
前走の格
前走G1・G2◎ 良い62頭8勝23頭71.1%88.1%
上の段に入らない残りの馬参考119頭4勝13頭17.8%32.8%
枠
1〜3枠× 悪い60頭3勝5頭32.3%18.2%
上の段に入らない残りの馬参考121頭9勝31頭37.9%68.3%
全馬181頭36.1%51.7%

色の見方:濃い赤=全馬より10%以上良い/薄い赤=良い/薄い青=悪い/濃い青=10%以上悪い

全馬の単勝回収率が36.1%と低いのは、人気馬がよく勝つレースだからです。人気の段で比べたのは、人気が下がれば成績が落ちるのは当たり前で、人気が低い馬が多いだけで悪く見えている段を結論に入れないためです。

2026年の富士ステークス ファクター指数は?

上の一覧で傾向が出ていた11のファクターで、2026年の出走馬を点数にしました。良い傾向の段に入る馬に◎か〇、悪い傾向の段に入る馬に×、どちらにも入らない馬に△を付け、◎は+2点・〇は+1点・△は0点・×は−1点として足しています。人気は入れていません(レース当日まで分からないため)。

2026年の富士ステークスのファクター指数の順位表。馬番・馬名・指数と、◎〇△×それぞれの数

◎と〇の分け方は、全馬と比べた回収率の倍率で決めています(単勝と複勝の倍率を半分ずつ足して1.3以上なら◎)。付け方は次の画像のとおりです。

富士ステークスのファクター指数の◎〇△×の付け方。追い切りの終い1ハロンや前走の格などの段ごとの頭数と単勝・複勝回収率

2026年の出走馬は、どの傾向に当てはまるのか?

▼ 2026年の富士ステークスの出走馬14頭だけを数えた表です(上の一覧で傾向が出た段に当てはめています。人気は入れていません)。

順位馬番馬名指数最終追切の
終い1F
併せ馬前走の格前走着順前走4角の位置
1位8マジックサンズ+6〇△◎×〇
2位5アドマイヤズーム+4〇△◎△×
3位1ファンダム+3〇△△△〇
3位10アンパドゥ+3〇△△△〇
5位4トロヴァトーレ+2〇×◎×〇
5位6デビットバローズ+2〇△△×〇
5位14エコロアルバ+2〇△△△〇
8位2ミトノオルフェ+0〇△△△〇
8位7ウォーターリヒト+0△△◎×〇
10位9キープカルム-1〇△△×〇
10位11ファーヴェント-1〇△△△×
12位3シンフォーエバー-3×△△×〇
12位13シュガークン-3×△◎×〇
14位12エンペラーズソード-4××△××
順位馬番馬名指数前走の馬体重2走前の格生産牧場枠年齢
1位8マジックサンズ+6××〇△◎
2位5アドマイヤズーム+4△△〇△◎
3位1ファンダム+3△×××◎
3位10アンパドゥ+3△△×△△
5位4トロヴァトーレ+2××〇×△
5位6デビットバローズ+2×△〇△×
5位14エコロアルバ+2△△×△◎
8位2ミトノオルフェ+0×△××◎
8位7ウォーターリヒト+0△△×△△
10位9キープカルム-1××〇△△
10位11ファーヴェント-1×××△△
12位3シンフォーエバー-3×△××◎
12位13シュガークン-3×××△△
14位12エンペラーズソード-4△△×△◎
順位馬番馬名指数予想タイム
指数順位
1位8マジックサンズ+6◎
2位5アドマイヤズーム+4×
3位1ファンダム+3◎
3位10アンパドゥ+3◎
5位4トロヴァトーレ+2◎
5位6デビットバローズ+2◎
5位14エコロアルバ+2×
8位2ミトノオルフェ+0×
8位7ウォーターリヒト+0×
10位9キープカルム-1×
10位11ファーヴェント-1◎
12位3シンフォーエバー-3×
12位13シュガークン-3×
14位12エンペラーズソード-4×

◎=良い傾向(全馬と比べた倍率1.3以上)/〇=良い傾向/△=どちらにも入らない/×=悪い傾向。左の2列が追い切り(調教)です。

1位のマジックサンズは、最終追切の終い1F・前走の格・前走4角の位置・生産牧場・年齢で良い傾向に入りました。あなたの本命と比べて、どうでしょうか?

富士ステークスの追い切りでは何を見ればいいのか?

競馬ブックの調教欄から、最終追切の場所・コース・強さ・終いの時計・併せ馬・前走時と比べた矢印・本数・短評まで、すべて切り口にして調べました。終いの時計は、坂路とウッドで速さの基準が違うので、それぞれのコースの全体を3つに分けて「速い・ふつう・遅い」を決めています。

最終追切の終い1Fは?

「最終追切の終い1Fがふつう」は47頭で0勝・3着以内7頭(単勝回収率0.0%・複勝回収率38.3%)、「最終追切の終い1Fが速い」は104頭で11勝・3着以内23頭(単勝回収率53.3%・複勝回収率54.8%)でした。それ以外の馬は単勝回収率47.1%・複勝回収率79.0%です。

併せ馬は?

「併せて同入・遅れ」は59頭で2勝・3着以内9頭(単勝回収率15.9%・複勝回収率40.2%)でした。それ以外の馬は単勝回収率45.8%・複勝回収率57.3%です。

いちばんはっきりしていたのは、最終追切の終い1ハロンです。速い馬は104頭で11勝、勝ち馬のほとんどがここに入っていました。逆に「ふつう」だった馬は1勝もしていません。追い切りの欄を見るなら、まず終いの1ハロンを見る。これが私の答えです。

追い切りのコース(栗東坂路・美浦ウッドなど)や強さ(馬なり・一杯)、1週前追切のコースも調べましたが、年によって向きが変わり、しっかりした傾向とは言えませんでした。

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前走・年齢・枠など、ほかのファクターは?

前走4角の位置は?

「前走4角 4番手以降」は135頭で11勝・3着以内30頭(単勝回収率45.5%・複勝回収率59.1%)、「前走4角 1〜3番手」は44頭で1勝・3着以内6頭(単勝回収率8.9%・複勝回収率31.4%)でした。

人気は?

「1〜4番人気」は48頭で11勝・3着以内26頭(単勝回収率123.1%・複勝回収率105.8%)、「7番人気以下」は109頭で0勝・3着以内5頭(単勝回収率0.0%・複勝回収率26.7%)でした。それ以外の馬は単勝回収率25.8%・複勝回収率57.1%です。

前走着順は?

「前走6着以下」は88頭で3勝・3着以内11頭(単勝回収率22.6%・複勝回収率43.3%)でした。それ以外の馬は単勝回収率48.8%・複勝回収率59.7%です。

生産牧場は?

「生産 ノーザンファーム・社台ファーム」は88頭で9勝・3着以内19頭(単勝回収率52.3%・複勝回収率51.8%)、「生産がノーザンファーム・社台ファーム以外」は93頭で3勝・3着以内17頭(単勝回収率20.8%・複勝回収率51.6%)でした。

年齢は?

「3〜4歳」は77頭で9勝・3着以内21頭(単勝回収率60.4%・複勝回収率69.1%)、「6歳以上」は50頭で1勝・3着以内4頭(単勝回収率14.2%・複勝回収率13.4%)でした。それ以外の馬は単勝回収率21.7%・複勝回収率62.4%です。

予想タイム指数順位は?

「予想タイム指数1〜6位」は72頭で10勝・3着以内26頭(単勝回収率68.5%・複勝回収率83.9%)、「予想タイム指数7位以下」は109頭で2勝・3着以内10頭(単勝回収率14.7%・複勝回収率30.5%)でした。

前走の馬体重は?

「前走の馬体重が500kg以上」は67頭で2勝・3着以内10頭(単勝回収率15.1%・複勝回収率42.4%)でした。それ以外の馬は単勝回収率49.3%・複勝回収率58.2%です。

2走前の格は?

「2走前G3」は67頭で2勝・3着以内10頭(単勝回収率13.9%・複勝回収率44.0%)でした。それ以外の馬は単勝回収率49.1%・複勝回収率56.2%です。

前走の格は?

「前走G1・G2」は62頭で8勝・3着以内23頭(単勝回収率71.1%・複勝回収率88.1%)でした。それ以外の馬は単勝回収率17.8%・複勝回収率32.8%です。

枠は?

「1〜3枠」は60頭で3勝・3着以内5頭(単勝回収率32.3%・複勝回収率18.2%)でした。それ以外の馬は単勝回収率37.9%・複勝回収率68.3%です。

7番人気以下は1頭も勝っていません。大穴を狙うより、上位人気の中から追い切りと前走で絞るほうが合っているレースと言えそうです。

どうやって「しっかり傾向」を選んだのか?

人気・枠・年齢・前走の格や着順・前走の馬体重・生産牧場・父の系統・追い切りなど、レース前に分かるものを全部で262個の候補にしました。そこから、次の条件をすべて満たしたものだけを残しています。

  • 20頭以上いること
  • 過去のレースを年ごとに、くじ引きのように選び直して何度も数え直しても、残りの馬より回収率が上(または下)になること
  • その段の馬が出た年の3分の2以上で、同じ向きだったこと
  • 人気の段ごとに比べても、同じ向きだったこと

1回のレースは十数頭しかいないので、細かく分けるほど、1頭の大穴で数字が大きく動きます。そこで、広い段でまとめて見て、年をまたいで続いているものだけを結論にしました。

よくある質問

富士ステークスで傾向が出ているのは?

最終追切の終い1ハロンが速い馬(12回中11勝)、1〜4番人気、前走G1・G2組、3〜4歳などです。7番人気以下は過去に1頭も勝っていません。

富士ステークスの追い切りで見るべきところは?

最終追切の終い1ハロンです。坂路・ウッドそれぞれで速い馬(上位3分の1)が104頭で11勝、単勝回収率53.3%でした。

2026年の富士ステークスのファクター指数の上位は?

1位 マジックサンズ(+6)・2位 アドマイヤズーム(+4)・3位 ファンダム(+3)・3位 アンパドゥ(+3)です。

まとめ

  • 追い切りは終いの1ハロンを見る(速い馬が12回中11勝)
  • 2026年のファクター指数は マジックサンズ(+6)・アドマイヤズーム(+4)・ファンダム(+3)・アンパドゥ(+3) が上位
  • 7番人気以下は過去に1頭も勝っていない

重賞の傾向は、聞いた話をそのまま信じるより、自分で数えて確かめると見え方が変わります。富士ステークスの馬券の参考に、ぜひ使ってください。

こういう「数えれば分かること」は、12年分を1頭ずつ、追い切りの時計まで数えないと見えてきません。その手間は私が先に引き受けて、これからも重賞ごとに傾向と指数をこのブログでお届けしていきます。

この記事の次に読みたい3本
シリーズ「重賞の追い切りと傾向(2026年)」(全4回)
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