東京競馬場のダートで「この条件の馬を買い続けたら、回収率はどうなっていたか」を、データで調べました。騎手・厩舎・前走・追い切りの4つの切り口で、複勝回収率が100%を超えた条件をまとめています。
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この記事について
回収率とは、買った金額に対して払い戻しがいくら戻ってきたかの割合です。100%を超えていれば、買い続けてプラスだったことになります。
東京ダートの全馬を買い続けた場合の回収率は、次のとおりです。
- 2018年1月〜2026年10月(35,175頭):単勝回収率71.2%・複勝回収率71.0%
- 直近3年・2023年10月〜2026年10月(11,974頭):単勝回収率69.3%・複勝回収率69.2%
つまり、何も考えずに買うと、複勝でも回収率は70%前後にとどまります。この記事の条件は、そこから大きく上に出たものです。
調べ方は次のとおりです。
- この記事の「得意」は、勝ち数ではなく買い続けて儲かったかどうかで決めています。勝ち数が多い騎手は人気の馬にも多く乗るので、買い続けると回収率は下がりやすいからです。
- 騎手・厩舎は、いま乗っている人・いま出走させている人の成績を見たいので、直近3年で数えました。引退した騎手・調教師は載せていません。
- 前走・追い切りは、頭数を多く取るために2018年1月からで数えました。
- 条件は、出馬表と前走の成績、最終追い切りの場所とタイムで分かるものだけです。人気やオッズは条件に使っていません。
- 載せたのは、人気から見込まれるより多く3着以内に来ていて、1頭の大穴だけで数字が作られておらず、期間の前半と後半のどちらでも複勝回収率が85%以上だった条件です。
東京ダートが得意な騎手・厩舎(直近3年)
荻野極騎手は、東京ダートの直近3年で157頭に乗り、条件を何も絞らずに全部買っても複勝回収率112.4%・単勝回収率108.9%でした。前走と違う騎手からの乗り替わりで荻野極騎手に替わった馬に絞ると、101頭で複勝回収率119.3%・単勝回収率130.6%まで上がります。横山典弘騎手は109頭で複勝回収率116.2%です。
厩舎では伊藤圭三厩舎が目立ちます。1400mに絞ると115頭で複勝回収率122.6%、前走6〜9着からの出走に絞ると63頭で複勝回収率132.4%・単勝回収率237.6%でした。前走で負けて人気を落とした馬が、東京ダートで巻き返す形です。
ちなみに、東京ダートで直近3年にいちばん多く勝っているのはC.ルメール騎手(72勝)ですが、全部買うと複勝回収率は82.0%です。勝つ騎手と、買って儲かる騎手は別だと分かります。
▼ 東京ダートで儲かる騎手・厩舎の表です(直近3年)

前走を調べると儲かる条件(2018年〜)
前走の成績をひと手間かけて調べると、東京ダートで儲かる条件が見えてきます。前走で3コーナーを1〜2番手で回り、4コーナーでは3〜4番手に下がっていた馬は、397頭で複勝回収率110.9%・単勝回収率104.6%でした。前走で先行して少し失速した馬が、東京ダートでは粘り込んでいる形です。
前走で人気どおり(人気と着順の差が2つ以内)の着順だった馬が、前走2400mから出てきた場合も、236頭で複勝回収率108.8%でした。
▼ 前走の条件の表です(2018年〜)

最終追い切りの場所・タイムで儲かる条件(2018年〜)
レースの前に最後に行う追い切り(最終追い切り)を、「どこで行ったか」と「タイム」で分けました。坂路(坂を駆け上がる調教コース)で最終追い切りを行い、最後の200m(終い1ハロン)を11.9秒以下で走った馬は、153頭で複勝回収率109.8%でした。
そのうち栗東トレーニングセンター(関西の馬の調教場)の坂路で追い切った馬に絞ると、99頭で複勝回収率122.4%まで上がります。関西から東京まで遠征してくる馬の中で、最後の200mを速く走れている馬は狙い目です。
▼ 最終追い切りの場所・タイムの表です(2018年〜)

最終追い切り×前走で儲かる条件(2018年〜)
最終追い切りのタイムと前走の成績を組み合わせると、100%を超える条件がいちばん多く見つかりました。坂路の4ハロン(最後の800m)が53.0〜53.9秒で、前走が1700mだった馬は、115頭で複勝回収率128.4%・単勝回収率106.3%でした。
坂路の終い1ハロンが12.0〜12.4秒で、前走で人気より6つ以上いい着順だった馬は、167頭で複勝回収率116.2%・単勝回収率198.6%です。前走で人気以上に走れた馬が、調教でも動けているなら続けて狙えます。
▼ 最終追い切りと前走を組み合わせた表です(2018年〜)

補足:100%には届かないが、全馬の回収率を大きく上回る条件
100%には届かなくても、頭数が多く、全馬の71.0%(直近3年は69.2%)を大きく上回る条件もあります。
- 伊藤圭三厩舎のベタ買い(直近3年・263頭):複勝回収率99.9%
- 坂路の終い1ハロンが12.0〜12.4秒で、今回100〜200mの距離短縮(488頭):複勝回収率99.8%
- 坂路の4ハロンが53.0〜53.9秒で、終い1ハロンが12.0〜12.4秒(739頭):単勝回収率110.9%・複勝回収率92.6%
- 前走3着で、前走の4コーナーが5〜7番手(713頭):複勝回収率91.9%
どれも頭数が多いので、迷ったときの後押しとして使いやすい条件です。
まとめ
東京ダートでは、何も考えずに買うと複勝でも70%前後しか戻りません。ところが、荻野極騎手や伊藤圭三厩舎を選ぶだけで100%を超え、最終追い切りのタイムや前走の形を1つ足すと120%を超える条件も見つかりました。
大事なのは、出馬表を見るときに「誰が乗るか」「前走はどんな競馬だったか」「最終追い切りをどこで、どんな時計で行ったか」を確かめることです。この記事の表を手元に置いておけば、東京ダートの予想で迷ったときの判断材料になります。
ほかの競馬場もこれから同じ形で調べていきます。データを集めて確かめるのは私が先にやっておきます。あなたは表を見て、気になる馬がこの条件に当てはまるかだけ確かめてください。
ほかの競馬場やコースの条件は、こちらにまとめています。
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