競馬の展開予想|前走後方の馬が多いレースは先行馬が儲かる説を検証

山のふもとの芝の競馬場で、2頭が先頭を走り、少し離れて馬群が追いかける夕方の写真。左の紺色の帯に白い字で「競馬の展開予想」「前走後方の馬が多いレースは先行馬が儲かる説を検証」と書かれている 競馬の説を検証
横けん
この記事を書いた人=横けん
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こんにちは、横けんです。

出馬表を見ていて、「このレース、前走で後ろにいた馬ばかりだな」と思うことはありませんか?前に行きたい馬が少なければ、ペースはゆっくりになりやすい。そうなれば、前走で前にいた馬が楽に前に行けて、そのまま残るはずです。

今回検証するのは、この説です。

「ある1レースの出走馬の半分以上が前走後方だった時は前走先行している馬を買ったら儲かる説」

結論は半分だけ当たりでした。得をするのは1〜3番人気の前走先行馬だけで、出走10頭以下・前走後方5割以上なら複勝回収率99.8%です。

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この記事の要点

▼ 2014年1月〜2026年10月の中央の平地で、出馬表を見て分かる条件ごとに、前走先行馬だけを数えた表です。灰色の行が比べる相手です。

条件扱い頭数3着以内の率単勝回収率複勝回収率
出走10頭以下・前走後方が5割以上のレースの、1〜3番人気の前走先行馬いちばん狙える(当てはまらない馬より上)764頭70.4%93.9%99.8%
前走後方が4割以上のレースの、1〜3番人気の前走先行馬狙える(4割未満のレースより上)11,766頭56.9%79.6%85.1%
前走後方が5割以上のレースの、4〜6番人気の前走先行馬割り引く(5割未満のレースを下回る)2,673頭26.0%71.4%70.4%
(比べる相手)1〜3番人気の前走先行馬で、いちばん上の条件に当てはまらない馬-61,991頭52.8%79.2%82.3%

色の見方(比べる相手=灰色の行):濃い赤=10%以上良い/薄い赤=良い/薄い青=悪い/濃い青=10%以上悪い

色は、上の2行がそれぞれ「その条件に当てはまらない1〜3番人気の前走先行馬」、3行目が「前走後方が5割未満のレースの4〜6番人気の前走先行馬」と比べています。

  • 前走後方の馬が半分以上のレースで、前走先行馬を買えば儲かるのか?→ 全部の人気をまとめると、儲かりませんでした。単勝回収率は78.9%・複勝回収率は75.6%。半分未満のレースの前走先行馬は75.7%・77.2%です。ただ、人気の段で分けると話が変わります。
  • 人気の段ごとに比べると、前走先行馬はどうなのか?→ 1〜3番人気だけは、複勝回収率が上がっていました。人気が下がれば成績が落ちるのは当たり前なので、人気の段ごとに比べています。
  • 前走後方の馬がどのくらい多ければ、前走先行馬を狙えるのか?→ 1〜3番人気なら4割から。複勝回収率は81.9% → 85.1%。13年のうち13年で同じ向きでした。
  • いちばん前が有利になるのは、どんなレースなのか?→ 今回のレースの出走頭数で絞ると、差がいちばんはっきり出ました。今回のレースが出走10頭以下で、前走後方が5割以上なら、1〜3番人気の前走先行馬は単勝回収率93.9%・複勝回収率99.8%(それ以外の1〜3番人気の前走先行馬は79.2%・82.3%)。

結論:「ある1レースの出走馬の半分以上が前走後方だった時は前走先行している馬を買ったら儲かる説」は、半分だけ当たりでした。前走後方の馬が多いレースは、確かに前が有利です。ただ、それで得をするのは人気の前走先行馬だけです。

いちばん顕著だったのは、今回のレースの出走頭数です。今回のレースが10頭以下で前走後方が5割以上なら、1〜3番人気の前走先行馬の複勝回収率は99.8%。ほぼ元が取れる水準まで上がります。

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競馬の展開予想はどうやる?前走の位置取りを数える方法

展開予想というと難しく聞こえますが、私がまずやるのは単純です。出走馬の前走の位置取りを数えるだけです。前走で前にいた馬が多ければ前は苦しくなりやすく、前走で後ろにいた馬が多ければ前は楽になりやすい、という考え方です。

この記事で使う言葉の意味をはっきり決めます。

  • 前走の位置=前走の4コーナーの順位を、前走の出走頭数で割ったもの
  • 前走先行=前走の4コーナーで、前から3分の1以内にいた馬(18頭立てなら6番手以内)
  • 前走後方=前走の4コーナーで、後ろから3分の1にいた馬(18頭立てなら13番手以下)
  • 前走後方の割合=そのレースの出走馬のうち、前走後方だった馬の割合(前走の位置が分からない馬は数えない)

前走の位置が分かる馬がレースの7割に足りないレース(新馬戦や、地方・海外から来た馬が多いレース)は数えていません。前走後方の馬が半分以上いるレースは3,401レースで、全体の8.9%でした。10レースに1レースくらいです。あなたも、思ったより少ないと感じたのではないでしょうか?

4コーナーの順位で決めたのは、どのレースにも必ずある順位だからです。ほかの決め方(前走4コーナー4番手以内を先行とする・後ろ半分を後方とする)でも同じ向きになるか、後の章で確かめています。

前走後方の馬が半分以上のレースで、前走先行馬を買えば儲かるのか?

▼ 2014年1月〜2026年10月の中央の平地で、前走先行馬だけを数えた表です(いちばん下の行だけは全馬)。灰色の行が比べる相手です。

レース頭数3着以内の率単勝回収率複勝回収率
前走後方が半分以上のレース9,997頭34.8%78.9%75.6%
前走後方が半分未満のレース(比べる相手)186,291頭27.6%75.7%77.2%
(参考)全馬534,654頭21.4%72.5%73.2%

色の見方(比べる相手=灰色の行):濃い赤=10%以上良い/薄い赤=良い/薄い青=悪い/濃い青=10%以上悪い

前走後方が半分以上のレースでは、前走先行馬が3着以内に来る率が34.8%で、半分未満のレースの27.6%より上でした。前が有利になる、というところまでは本当でした。

ところが回収率は上がっていません。単勝回収率は78.9%と75.7%で少し上ですが、13年のうち上だったのは5年だけ。複勝回収率は75.6%と77.2%で、むしろ下でした。

理由は人気です。前走後方が半分以上のレースの前走先行馬は、平均5.1番人気。半分未満のレースは平均6.3番人気でした。前が有利なのは、馬券を買う人もちゃんと分かっているということです。そのぶん配当が安くなって、回収率は上がりませんでした。

では、前走後方の割合を細かく分けると、どこかで回収率が上がるのでしょうか?

▼ 2014年1月〜2026年10月の中央の平地で、前走先行馬だけを、そのレースの前走後方の割合ごとに数えた表です。色は前走先行馬すべてと比べています。

前走後方の割合頭数3着以内の率単勝回収率複勝回収率
0〜10%16,725頭25.8%79.6%77.6%
10〜20%42,270頭25.4%75.0%75.5%
20〜30%60,248頭27.2%76.1%78.4%
30〜40%47,275頭28.8%75.5%77.1%
40〜50%19,773頭32.1%72.7%77.5%
50〜60%8,373頭34.1%77.7%75.4%
60%以上1,624頭38.2%85.0%76.7%

色の見方(比べる相手=灰色の行):濃い赤=10%以上良い/薄い赤=良い/薄い青=悪い/濃い青=10%以上悪い

前走後方の割合が増えるほど、3着以内の率は25.8%から38.2%まで上がります。でも回収率は、どの段も70%台から80%台の間で、はっきりした上がり方はありませんでした。全部の人気をまとめて見る限り、この説は外れです。

人気の段ごとに比べると、前走先行馬はどうなのか?

ここで人気の段ごとに比べるのには理由があります。人気が上がれば、3着以内に来る数が増えるのは当たり前です。人気は馬の強さの目安だからです。前走後方が多いレースの前走先行馬は人気になりやすいので、全部をまとめて比べると「前が有利だから来た」のか「人気馬が多いから来た」のかが区別できません。知りたいのは、同じ人気の段どうしで比べても、前走後方の多いレースの前走先行馬は上なのかです。

▼ 2014年1月〜2026年10月の中央の平地で、前走先行馬だけを、人気の段ごとに数えた表です。各段の灰色の行が比べる相手(同じ人気の段で、前走後方が半分未満のレースの前走先行馬)です。

人気の段レース頭数3着以内の率単勝回収率複勝回収率
1〜3番人気前走後方が半分以上のレース4,282頭58.3%77.7%85.9%
前走後方が半分未満のレース58,473頭52.7%79.5%82.2%
4〜6番人気前走後方が半分以上のレース2,673頭26.0%71.4%70.4%
前走後方が半分未満のレース47,070頭27.4%78.9%78.2%
7〜9番人気前走後方が半分以上のレース1,681頭12.7%83.7%69.3%
前走後方が半分未満のレース37,236頭14.2%75.5%76.6%
10番人気以下前走後方が半分以上のレース1,361頭5.1%91.4%61.6%
前走後方が半分未満のレース43,512頭5.6%67.0%70.1%

色の見方(比べる相手=灰色の行):濃い赤=10%以上良い/薄い赤=良い/薄い青=悪い/濃い青=10%以上悪い

はっきり違ったのは1〜3番人気です。複勝回収率は85.9%で、半分未満のレースの82.2%より上でした。3着以内の率も58.3%と52.7%です。

反対に、4〜6番人気は複勝回収率70.4%で、半分未満のレースの78.2%より下でした。前が有利なレースで前走先行の中穴に飛びつくと、損をしやすいということです。あなたは、こういう馬を穴で拾っていませんでしたか?

7〜9番人気・10番人気以下の単勝回収率は上に見えますが、頭数が少なく、大きな配当の勝ち馬が数頭いるだけで動く段です。複勝回収率はどちらも下でした。

前走後方の馬がどのくらい多ければ、前走先行馬を狙えるのか?

では、1〜3番人気の前走先行馬は、前走後方の馬がどのくらい多ければ狙えるのでしょうか?

前走後方の割合を10%ずつに分けて、1〜3番人気の前走先行馬すべてより上になるところを探しました。

▼ 2014年1月〜2026年10月の中央の平地で、1〜3番人気の前走先行馬だけを、そのレースの前走後方の割合ごとに数えた表です。色は1〜3番人気の前走先行馬すべてと比べています。

前走後方の割合頭数3着以内の率単勝回収率複勝回収率
0〜10%4,660頭50.0%79.8%80.4%
10〜20%12,086頭50.9%79.1%81.5%
20〜30%18,477頭52.1%78.2%81.2%
30〜40%15,766頭53.9%80.7%83.3%
40〜50%7,484頭56.0%80.7%84.7%
50〜60%3,484頭58.2%77.3%85.9%
60%以上798頭58.9%79.3%85.9%

色の見方(比べる相手=灰色の行):濃い赤=10%以上良い/薄い赤=良い/薄い青=悪い/濃い青=10%以上悪い

複勝回収率は、前走後方の割合が増えるほど80.4%から85.9%へ上がっていきます。3着以内の率も50.0%から58.9%まで上がります。ここは人気の上がり方より、走りの上がり方のほうが大きいということです。

境目は4割です。前走後方が4割以上のレースの1〜3番人気の前走先行馬は、11,766頭で複勝回収率85.1%。4割未満のレースは81.9%です。13年のうち13年すべてで、4割以上のレースのほうが上でした。芝でも84.5%と81.4%、ダートでも86.0%と82.5%で、同じ向きです。

単勝回収率は79.6%と79.3%でほぼ同じです。上がってはいませんが、悪くもなっていません。

4割より上で切っても、複勝回収率はほとんど伸びませんでした(45%以上で86.4%、50%以上で85.9%)。4割より下で切ると、35%以上で85.0%、30%以上で84.1%と少しずつ下がります。頭数が減るだけなので、4割を目安にするのがちょうどいいと思います。

決め方を変えても同じでしょうか?「先行=前3分の1・後方=後ろ半分」で数え直すと、4割以上のレースが83.3%、4割未満が81.5%。「先行=前走4角4番手以内・後方=後ろ3分の1」で数え直すと、4割以上のレースが84.3%、4割未満が81.9%。どの決め方でも、4割以上のレースのほうが上でした。

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いちばん前が有利になるのは、どんなレースなのか?

ここまでは前走後方の割合だけで見てきました。でも、前が有利になるかどうかは、それだけで決まるのでしょうか?そこで、レースの前に分かる条件(芝かダートか・距離・競馬場・出走頭数・クラス・前走で逃げた馬の頭数)を1つずつ同じやり方で並べ、1〜3番人気の前走先行馬の回収率がいちばん上がる条件を探しました。

いちばんはっきり効いたのは、今回のレースの出走頭数でした。前走の出走頭数ではなく、これから走るレースの頭数です。芝かダートか・距離・競馬場など、ほかのどの条件よりも差がはっきり出ました。

▼ 2014年1月〜2026年10月の中央の平地で、前走後方が4割以上のレースの1〜3番人気の前走先行馬だけを、出走頭数ごとに数えた表です。色は1〜3番人気の前走先行馬すべてと比べています。

出走頭数頭数3着以内の率単勝回収率複勝回収率
10頭以下1,751頭67.0%84.6%91.5%
11〜14頭3,572頭56.9%76.3%82.8%
15〜18頭6,443頭54.1%80.1%84.6%

色の見方(比べる相手=灰色の行):濃い赤=10%以上良い/薄い赤=良い/薄い青=悪い/濃い青=10%以上悪い

出走10頭以下のレースでは、複勝回収率が91.5%まで上がりました。頭数が少ないと、前にいる馬がほかの馬に包まれにくく、ペースも落ち着きやすいからだと思います。

では、出走10頭以下のレースで、前走後方の割合を上げていくとどうなるでしょうか?

▼ 2014年1月〜2026年10月の中央の平地で、出走10頭以下のレースの1〜3番人気の前走先行馬だけを、前走後方の割合が「何割以上」のレースかで数えた表です。色は1〜3番人気の前走先行馬すべてと比べています。

前走後方の割合頭数3着以内の率単勝回収率複勝回収率
全部7,459頭62.9%82.2%86.3%
20%以上5,367頭64.0%83.1%86.6%
30%以上3,348頭65.3%86.2%89.5%
40%以上1,751頭67.0%84.6%91.5%
50%以上764頭70.4%93.9%99.8%

色の見方(比べる相手=灰色の行):濃い赤=10%以上良い/薄い赤=良い/薄い青=悪い/濃い青=10%以上悪い

前走後方の割合を上げるほど、回収率もはっきり上がっていきます。出走10頭以下で前走後方が5割以上のレースでは、1〜3番人気の前走先行馬の単勝回収率が93.9%・複勝回収率が99.8%。3着以内の率は70.4%で、10回走れば7回は馬券になっています。

この条件に当てはまらない1〜3番人気の前走先行馬は、単勝回収率79.2%・複勝回収率82.3%です。13年のうち11年で、この条件のほうが複勝回収率が上でした。ただ、764頭と多くはないので、次の年も同じ数字が続くとは限りません。目安として使ってください。

同じ条件のレースで、人気がない前走先行馬はどうでしょうか?

▼ 2014年1月〜2026年10月の中央の平地で、出走10頭以下・前走後方が5割以上のレースの前走先行馬だけを、人気の段ごとに数えた表です。各段の灰色の行が比べる相手(同じ人気の段の前走先行馬すべて)です。

人気の段レース頭数3着以内の率単勝回収率複勝回収率
1〜3番人気出走10頭以下・前走後方5割以上764頭70.4%93.9%99.8%
前走先行馬すべて62,755頭53.1%79.4%82.5%
4〜6番人気出走10頭以下・前走後方5割以上460頭29.3%88.7%75.4%
前走先行馬すべて49,743頭27.3%78.5%77.8%
7〜9番人気出走10頭以下・前走後方5割以上155頭⚠少11.0%108.0%69.7%
前走先行馬すべて38,917頭14.1%75.9%76.2%
10番人気以下出走10頭以下・前走後方5割以上11頭⚠少9.1%223.6%59.1%
前走先行馬すべて44,873頭5.6%67.8%69.8%

色の見方(比べる相手=灰色の行):濃い赤=10%以上良い/薄い赤=良い/薄い青=悪い/濃い青=10%以上悪い

4〜6番人気は複勝回収率75.4%、7〜9番人気は69.7%で、どちらも下でした。7〜9番人気の単勝回収率は上ですが、155頭しかいないので参考です。前が有利なレースで得をするのは、人気の前走先行馬だけ。人気のない前走先行馬が展開の助けで来る、という形にはなっていませんでした。

前走で展開が向いた人気馬が、次のレースでどうなるかは「危険な人気馬の見分け方|前走で展開が向いた馬」で書いています。今回の話と合わせて読むと、展開を馬券にどう使うかが見えてくるはずです。

出馬表を見たら、どうすればいいのか?

  1. 出走馬の前走の4コーナーの順位を見て、前走で後ろから3分の1にいた馬を数える
  2. その数が出走馬の4割以上なら、1〜3番人気の前走先行馬(前走4コーナーで前から3分の1以内)を狙う
  3. さらに出走10頭以下で、前走後方が5割以上なら、1〜3番人気の前走先行馬をいちばん厚く狙う
  4. 同じレースの4〜6番人気の前走先行馬は、展開が向きそうでも割り引く

予想のコツは、「前が有利そう」と思ったら、穴の前走先行馬ではなく、人気の前走先行馬を軸にすることです。展開が向くと思うと人気薄の逃げ・先行馬を買いたくなりますが、数字はその逆を言っていました。

AIの材料に使えるか?

出走馬の前走の位置取りも、出走頭数も、前日までに分かります。レースの結果を使っていないので、AIの材料に入れても問題のない情報です。私の予想AIに入れて上乗せがあるかは、これから検証します。結果が出たら、この記事に追記します。

よくある質問

前走後方の馬が多いレースは、前走先行馬を買えば儲かりますか?

全部の人気をまとめると儲かりません。前走後方が半分以上のレースの前走先行馬は単勝回収率78.9%・複勝回収率75.6%で、半分未満のレース(75.7%・77.2%)と大きくは変わりません。3着以内には来やすくなりますが、そのぶん人気になっています。ただ、1〜3番人気の前走先行馬に絞ると狙えます。

前が有利なレースで狙えるのはどの馬ですか?

1〜3番人気の前走先行馬です。前走後方が4割以上のレースでは複勝回収率85.1%(4割未満は81.9%)で、13年すべてで上でした。出走10頭以下・前走後方5割以上なら、単勝回収率93.9%・複勝回収率99.8%です。

展開予想で前走の位置取りはどう数えればいいですか?

出走馬の前走の4コーナーの順位を、前走の出走頭数で割ります。後ろから3分の1にいた馬を前走後方、前から3分の1以内にいた馬を前走先行として数え、前走後方の馬が出走馬の何割かを見ます。

この記事の作り方

展開予想でよく言われる話ですが、本当に回収率まで上がるのでしょうか?12年分のデータで確かめました。

確かめた疑問はこの4つです。

  • 前走後方の馬が半分以上のレースで、前走先行馬を買えば儲かるのか?
  • 人気の段ごとに比べると、前走先行馬はどうなのか?
  • 前走後方の馬がどのくらい多ければ、前走先行馬を狙えるのか?
  • いちばん前が有利になるのは、どんなレースなのか?

この記事は、馬王のデータで2014年1月〜2026年10月の中央競馬の平地のレース(障害を除いたふつうのレース・38,106レース・534,654頭)を調べ、単勝回収率・複勝回収率で確かめた結果です。

まとめ

  • 前走後方が半分以上のレースの前走先行馬(全部の人気):単勝回収率78.9%・複勝回収率75.6%(半分未満のレースは75.7%・77.2%)
  • 1〜3番人気の前走先行馬の複勝回収率:前走後方4割未満のレース 81.9% → 4割以上のレース 85.1%
  • 出走10頭以下・前走後方5割以上の1〜3番人気の前走先行馬:単勝回収率93.9%・複勝回収率99.8%
  • 同じレースの4〜6番人気の前走先行馬:複勝回収率75.4%

「ある1レースの出走馬の半分以上が前走後方だった時は前走先行している馬を買ったら儲かる説」は、半分だけ当たりでした。前は確かに有利になります。でも、それで儲かるのは人気の前走先行馬だけでした。

逆に言えば、出馬表で前走の位置取りを数えるだけで、軸にしていい人気馬と、割り引いていい中穴が分かります。頭数が少ないレースで前走後方の馬が多ければ、人気の前走先行馬の複勝はほぼ元が取れる水準でした。展開予想のひと手間で、同じ人気馬でも買い方に差がつきます。これを知っているだけで、あなたの展開予想は馬券に直結するはずです。

こういう「なんとなくそう思う」を、12年分を1頭ずつ数えて確かめるのは手間がかかります。その手間は私が先に引き受けて、これからもこのブログで説の検証をお届けしていきます。あなたが確かめてほしい説があれば、ぜひ教えてください。

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