▶ この記事は「競馬AIが当たらない理由」の総論です。 儲からない(回収率)のほうは、 「競馬予想AIはなぜ儲からない?自作して分かった勝てない4つの理由」にまとめています。
この記事の要点(先に結論)
「競馬AIが当たらない」と言われるとき、実はいくつも違う話が混ざっています。私は3年かけて自分で予想AIを作り、毎週150万円の実弾で運用しています。その立場から、先に結論だけ書きます。
- ①「当たらない」の多くは、的中率ではなく回収率の話と混ざっている。この2つは別ものです
- ②同じAI・同じ決め方でも、週によって的中率は大きく振れる。先週は本命の複勝率が土曜33.3%→日曜54.8%でした
- ③AIは「当てる」ようには作られていない。当てにいくと1番人気を買うだけになります
- ④AIが本当に得意なのは「来ない」を当てること。来ないと判定した馬は実測で95%来ません
- ⑤バックテストだけ当たるなら、半リークを疑う。ここは原因がはっきりしています
同じAIでも、当たる週と当たらない週があります(実測)
まず、これを見てください。先週(2026年8月8日・9日)の私の本命の成績です。AIも、印の付け方も、途中で1ミリも変えていません。


土曜は本命の複勝率33.3%・単勝回収率49%。日曜は複勝率54.8%・単勝回収率118%。たった1日で、当たり方がここまで変わります。
理由は、その日の競馬の質です。土曜がどんな日だったかというと、こうでした。

31レースで1番人気が15勝、勝率48.4%。2番人気まで入れると31レース中21レースです。私はほとんど穴で勝負しているので、こういう日はそもそも戦う場所がありません。
つまり「AIが当たらなくなった」のではなく、その週の競馬が自分の型と合っていないだけ、ということが普通に起きます。数レース、あるいは1週間で判断すると、ほぼ必ず読み間違えます。
「当てる」と「儲ける」は、別の仕事です
ここが一番の誤解だと思っています。
予想AIが学習しているのは、「1着になる確率をどれだけ正確に言い当てられるか」であって、「何回当たったか」ではありません。この2つは似ているようで別ものです。
もし「当てること」だけを目標にすると、AIの答えは簡単で、1番人気を買い続ければいいということになります。1番人気の複勝率は通算で6割を超えます。的中率だけなら、それが最適解です。
でも、それでは儲かりません。オッズが安すぎるからです。当たる数を増やそうとすると、儲けは減る。この綱引きの中で、どこに賭けるかを決めるのが予想という仕事です。逆に言えば、ここを決めるだけで結果は変わります。私は先週、同じ予想のまま賭ける場所を絞っただけで、単勝回収率が84%から111%まで動きました。
「当たらない」と感じたとき、自分がどちらを見ているのかをまず確かめてください。的中率を上げたいのか、回収率を上げたいのか。求めているものが違えば、直し方も正反対になります。
AIが本当に得意なのは「来ない」を当てることです
これは自分で測って驚いたことです。
私のAIが「複勝に来る確率が10%未満」と判定した馬の、実際の複勝率を数えたところ4.6%でした。つまり「来ない」という判定は95%当たっています。
一方で「来る」と判定した側は、実際に来るのは4割程度です。同じAIなのに、当たり方がまったく違う。
ここから分かるのは、AIは「消せる馬を消す」のが得意で、「買える馬を1頭に絞る」のは苦手ということです。「当たらない」と感じている人の多くは、AIに苦手なほうの仕事をさせています。
当たらないと感じたときに確かめる3つのこと
| 確かめること | やり方 | これが原因なら |
|---|---|---|
| ①的中率と回収率、どちらを見ているか | 本命の複勝率と、複勝回収率を分けて出す | 求めているものと、AIの目標がズレている |
| ②何レースで判断しているか | 1週だけでなく、月・年単位でも同じ数字を出す | 先週の私のように、1日で20ポイント振れます |
| ③バックテストだけ当たっていないか | 学習に使った項目を全部書き出し「予想を決める時点で本当に分かるか」を1つずつ確認 | 半リーク。答えを見ながらテストを解いている状態です |
③に心当たりがある方は、原因と直し方をこちらに詳しく書いています。
▶ 競馬予想AIはなぜ儲からない?自作して分かった勝てない4つの理由
よくある質問
Q. 競馬AIは、そもそも当たらないのですか?
当たります。私のAIは先週、本命の複勝率が全体で44.3%、自信度を上げた場面では51.5%でした。ただし週ごとの振れが大きいので、数レースで判断すると当たらないように見えます。
Q. 的中率を上げるにはどうすればいいですか?
人気馬に寄せれば上がります。ただし回収率は下がります。どちらを取るかを先に決めてください。両方同時に最大化することはできません。
Q. AIの予想に自分の判断を足してもいいですか?
足すこと自体は悪くありません。問題はAIの予想なのか自分の予想なのか分からなくなることです。足した場合と足さない場合の成績を、必ず分けて集計してください。
Q. バックテストでは当たるのに、実戦で当たりません。
ほぼ半リークです。確定オッズや当日の馬体重など、予想を決める時点ではまだ分からない情報を学習に混ぜていないか確認してください。これは原因がはっきりしている分、いちばん直しやすい問題です。学習に使っている項目を書き出して1つずつ見るだけなので、半日あれば終わります。
ここから下は、この話の具体例として「期待値が一番高い馬を買い続けても当たらないし儲からない」という、実際に私が確かめた記録です。
初めましての方、こんにちは!毎週150万円の実弾を馬券に突っ込む男、横けんです。
この記事の結論を先に書きます。単勝の期待値が一番高い馬を機械的に買い続けても、それだけでは儲かりません。私は自分のAIが出した期待値1位を、本命から外すことがしょっちゅうあります。
理由は、期待値が「予測した確率 × オッズ」で決まる数字だからです。確率がほんの少しズレただけで、順位は簡単に入れ替わります。しかもオッズが大きい馬ほど、そのズレは増幅されます。期待値1位の馬は「本当においしい馬」ではなく、「モデルが一番強気に外している馬」であることが珍しくないのです。
では何を見て本命を決めているのか。ここは私の飯の種なので全部は書けませんが、AI予想に取り組んでいる方のヒントになる話を書いていきます。記事の後半には、この週の実弾収支もそのまま公開しています。
▶ 私が毎週150万円を賭けながら3年かけて作った競馬予想AIの全体像は、「競馬予想AIの作り方・完全ガイド」に最初から順にまとめています。
【重要な発見 競馬予想AIは一体何を見れば良いのか?】
さて、私は、2025年11月から競馬予想をAIを使ったものに、切り替えております。
もう半年経つということになりますね。
しかし、ここで私はようやく一体、AIの何を見て予想を決めたら良いのかがわかりました!
遅かったですね。
ただ、AIで予想をやっている人がほぼ100%で、どうしたらいいかわかってないのはあるんじゃないでしょうか?
実際に競馬予想AIで予想すると、何が出てくるかというと、こういう感じのものになりますね。
「2026/05/17 (日) 新潟10レース 信濃川特別・2勝の競馬予想AI」

ただ、この画面でも、私が追加で自動作成している列もあります。
競馬予想AIで出てくるのは、勝率と複勝率ですね。これが出てきます。
あとは、期待値は自動で計算しています。競馬は期待値が重要だと言われますね?期待値が高いものを買えばよい、ということで期待値を算出しております。
この表を見ると単勝の期待値が一番高いのはフルレゾンという馬ですね。
なので、普通に考えれば、フルレゾンという馬を本命にしますね。
【期待値1位を買い続けてもプラスにはならない!】
しかし、このレースで私が本命にしたのはフルレゾンではなく、マリアイリダータだったのです。
そして、この馬が1着で完勝しております。
以前の私なら、単勝期待値が2倍以上ある、フルレゾンに10万円突っ込んでいたことでしょう!
もちろん、フルレゾンのような期待値1位の馬を本命にするときも多いですよ。
ただ、今回はフルレゾンは本命ではなく、マリアイリダータを本命にしないといけなかったのです。
さて、では何を見て、私はこれが本命だと判断したのでしょうか?ということになるのですが。。。
ここは企業秘密とさせていただきます!(笑)
はっきり言って、競馬予想AIは以前よりは簡単に作れるんですよ。
なにせ、私だってプログラマー上がりではないですからね。
プログラミングの学校に通っていたわけでも、何か通信教育を受けたわけでも、もっと言うならプログラミング系の本を1冊も読破していません!
そんな私でも作れるわけですから、競馬予想AIを作ること自体のハードルは低くはないですが、高くもないです。
ライバルが多い!ということですね。
競馬のノウハウはみんなが共有してしまえば、オッズが下がって儲からなくなるわけですからね。
ということで、競馬予想AIに予想をさせて、結局何をもって本命を決めるのか?は企業秘密とさせていただきます。
ただ、1つ言えることは、単勝の期待値が高い馬を買っていけば、それだけで儲かる、という甘い話はないということです!
競馬予想AIを頑張っている方がこれを見られた際は頑張って、何を見たら良いのかを探してみてくださいね。
私がやっていることはおそらく、そう簡単には見つけられないと思います。
ということで、今週の土日も頑張ります!
【追記】その後どうなったか — 2026年7月時点
この記事を書いてから2か月ほど経ったので、その後の話を足しておきます。
①本命の決め方を「回収率で選ぶ」に変えました。以前は「一番来そうな馬」を本命にしていましたが、それだと人気馬に寄って儲かりません。今は的中率ではなく回収率を基準に本命を決めています。ただし当たらなすぎるのも予想家として失格なので、的中率の下限を守ったうえで回収率を最大化するという制約付きの設計にしています。
②複勝は「来る」より「来ない」のほうが当たると分かりました。AIが複勝の確率を極端に低く出した馬は、実際にほとんど3着以内に来ません。当てにいく方向より、消す方向のほうが精度が高いのです。この「来ない判定」は、今は予想の表に専用の列として出すようにしています。
③AIの中身も別物になりました。現在AIに読ませている項目(特徴量)は3,784列あります。「これ1つで回収率150%」という魔法の指標は存在しないので、単体では回収率を1%も動かさない地味なサインを何百個と束ねる、という方針でやっています。
④そして、良すぎる数字を疑うようになりました。実際に「回収率122%の必勝サイン」を見つけたと思ったら、プログラムのミスで着順を覗いていただけで、正しく直したら76%まで崩壊したことがあります。
詳しくはこちらに書きました。→ 競馬予想AIの実力|使って分かった長所と限界(回収率122%が罠だった話)
【参考】この記事を書いた週(2026年5月16〜17日)の実弾収支
ここからは当時の週次記録です。負けた金額もそのまま載せています。毎週の実弾収支は今週の競馬激闘譜で公開しています。
この週に実際に的中させた馬券です。集計だけでなく現物も残しています。

先週の収支ですが
5月16日(土)は16万9040円のマイナス
5月17日(日)は40万6160円のプラス となっております。
先週は総額で130万強の勝負をしておりますね。
それでは、恒例の自信度4以上の回収率ですがこちらになります!

なかなかいいですね!
そして、自信度1以上の全レースの予想の回収率を見てみましょう、こちらです!

今週も全レースベースでプラス圏です!
いいですね。今までの予想システムの改善がしっかり身になってきている証拠です。
全レースベースでの予想成績は常に高回収率を維持し続けていますね。
今後もこれが続いていくと私は思っていますよ!
▶ あわせて読みたい:競馬AIが当たらない理由とは?回収率を劇的に変える「勝てるAI」の作り方のご提案
最後に:「当たらない」と気づけた人は、もう半分来ています
ここまで、当たらない理由を正直に書いてきました。
ただ、最後にこれだけは言わせてください。「当たらない」と感じている時点で、あなたは自分の予想を数字で振り返っています。それをしない人のほうが、圧倒的に多い。直せる場所に立てているということです。
そして直し方は、才能の話ではありません。的中率と回収率を分けて見る。1週間で判断しない。半リークを潰す。この3つだけで景色が変わります。私は同じ週のなかで、本命の複勝率が33.3%から54.8%まで振れるのを実際に見ています。数レースで落ち込む必要は、まったくありません。
私は毎週150万円を実弾で張って、当たった週も外した週も同じように公開しています。私がぶつかった壁は、先にここに書いておきます。同じところで止まらずに済むはずです。
▶ あわせて読みたい:斤量が重い馬は買いか消しか|別定戦1万頭で出た答えは単複で逆



コメント