エピファネイア産駒の実情(何が悪いというのか?)

エピファネイア産駒の実情(何が悪いというのか?)横けんの種牡馬分析のアイキャッチ画像 馬券の考え方

今回はエピファネイア産駒について取り上げてみます。私は良く、エピファネイア産駒だから軽視する、と予想の見解でよく言うのですが、一体、何が軽視だというのか?本当に軽視すべき存在なのか?ということを実際のデータで検証しながら、何がどうダメなのか?逆に狙えるところはないものなのか?を検証していきます。

※データは中央競馬の2019年6月〜2026年9月22日。回収率は100円ずつ買ったときの払戻の合計÷購入額です。「全馬」は同じ期間・同じ条件の中央の全部の馬です。

まず、芝とダートがあるわけですが、ダートは本当に最悪です。ダートの人気別回収率をみると一目瞭然ですね。とにかく狙えるところがありません。

エピファネイア産駒のダートは1,782頭が走って、単勝回収率41.7%・複勝回収率60.6%。同じ期間のダートの全馬は単勝71.3%・複勝72.8%ですから、全馬より単勝で約30%、複勝で約12%も低いことになります。しかも単勝の回収率は、2019年から2026年までの8年すべてで全馬を下回っています。たまたま悪い年があったのではなく、毎年悪いのです。

エピファネイア産駒のダートの人気別成績と単勝・複勝回収率を中央の全馬と比べた表

この人気別成績を見るに、狙える場所はほとんどないと言っていいでしょう。どの人気でもほぼほぼ悪いです。1番人気でも単勝57.7%(全馬81%)、1〜5番人気をまとめても単勝55.2%・複勝65.8%(全馬77.1%・80.3%)。人気薄に回っても、9番人気より下はほとんど3着にも来ていません。

エピファネイア産駒はとにかくダートは危険、ということはまずいえるかと思います。ということで、ダートは狙いどころなしなので検証の必要もなく消しを考えるというのがエピファネイア産駒です。

▶ 私が毎週150万円を賭けながら3年かけて作った競馬予想AIの全体像は、「競馬予想AIの作り方・完全ガイド」に最初から順にまとめています。

ここからは芝だけに絞ります

芝はまだ狙いどころもありますからね。芝のエピファネイア産駒は5,997頭が走って、単勝回収率84.1%・複勝回収率75.6%(芝の全馬73.0%・73.3%)。ダートとはまるで別の顔です。

一番狙えるのは新馬戦

まず、エピファネイア産駒で一番狙えるのは新馬戦だということです。新馬戦ではとてもこの産駒はがんばります。

芝の新馬戦は722頭で勝率15.7%、単勝回収率125.1%・複勝回収率111.8%。同じ芝の新馬戦の全馬(単勝74.7%・複勝72.7%)を大きく上回っていて、複勝は8年すべてで全馬より上でした。未勝利戦も単勝96.2%・複勝80.2%(全馬69.0%・71.4%)とまだ上ですが、1勝クラスより上になると単勝66.5%・複勝64.2%(全馬75.0%・74.5%)に落ちます。

エピファネイア産駒の芝のクラス別成績と単勝・複勝回収率(新馬戦・未勝利・1勝クラス以上)の表

月日が経つに連れてパフォーマンスが落ちる

そして、月日が経つに連れてパフォーマンスが落ちていきます。年齢だけでなく「何月か」まで分けて見ると、落ちる線がはっきりします。

2歳の6〜10月は単勝135.9%・複勝94.8%(全馬73%・74%)。とにかくデビュー直後や2歳戦の最初の方は狙えるという認識です。2歳の11〜12月、3歳の1〜8月もまだ全馬を上回っています。

ところが3歳の9月から、単勝53.7%・複勝65.0%(全馬81%・76%)と一気に全馬を下回ります。単勝は6年すべてで全馬より下でした。4歳は単勝52.4%・複勝55.1%(全馬72%・77%)で、複勝は6年すべてで全馬より下。4歳からはかなりひどい回収率となり、全く狙えません。3歳の秋からは、もう割り引いて考えたほうがいいでしょう。

エピファネイア産駒の芝の年齢と時期別の成績と回収率(2歳・3歳1〜8月・3歳9〜12月・4歳・5歳以上)の表

1〜5番人気が信用ならない

人気別でみると、若い馬も全部含めても1〜5番人気の回収率が非常によくありません。

そもそも、レースの勝ち馬はほとんどが1〜5番人気から出ます。芝の勝ち馬12,268頭のうち、1〜5番人気の馬は82.6%。どの年も8割を超えています。つまり1〜5番人気は「来る確率が高いと思われている馬」で、勝負が決まる場面のほとんどはこの馬たちで起きているわけです。

ところが、エピファネイア産駒は1〜5番人気で回収率が悪い。芝の1〜5番人気は2,913頭で単勝回収率72.4%、同じ1〜5番人気の全馬(単勝79.7%)を下回ります。重要な局面で常に回収率が悪いということですから、結構なレース数で信用ならないということになってきます。

特に悪いのは2〜5番人気で、単勝69.6%(全馬79.8%)。1番人気だけは単勝81.5%・複勝85.6%(全馬79.3%・84.0%)と、全馬並みには走っています。そして、よく走る新馬戦を除くと、1〜5番人気は単勝67.7%(全馬79.4%)まで下がり、8年すべてで全馬より下でした。あなたは、エピファネイア産駒の2〜5番人気を、人気どおりに信じて買っていませんか?

エピファネイア産駒の芝の1〜5番人気の成績と単勝・複勝回収率の表

前走3角で前にいた馬は要注意

あと、特筆するべき傾向とすると、前走の3コーナーでの位置取りが逃げから4番手にいた馬の回収率がやたらと悪いということです。前走3角1〜4番手の産駒は1,845頭で、単勝68.6%・複勝66.5%。

普通は前に行ける馬は回収率がそんなに悪くはなりません。実際、芝の全馬では、前走3角1〜4番手の馬は単勝75.9%・複勝77.1%で、8番手以下の馬(単勝71.5%・複勝70.3%)より上です。ところがエピファネイア産駒は、前走で前の位置取りで運ぶと、次走は回収率が悪くなります。複勝は8年のうち7年で全馬を下回りました。折り合いが難しくなるのかな?という仮説が立ちますが、結果として、前走3角4番手以内にいた馬はより気を付ける必要があります。

逆に前走8番手以下に控えている馬の回収率がいいですね。2,046頭で単勝76.3%・複勝75.0%と、全馬(71.5%・70.3%)を上回り、7年のうち5年で全馬より上でした。もしかしたら、前走で控えている馬は折り合いがつくのかもしれません。

エピファネイア産駒の芝・前走3コーナーの位置別の成績と回収率の表

1500m以下はより割り引いて良い

あと、エピファネイア産駒というのは距離が長いところだとまだ回収率はマシという特徴もあります。1600m以上は4,773頭で単勝88.6%・複勝76.6%(全馬72.8%・72.3%)。一方、1500m以下での回収率の悪さがより目立ちます。1500m以下は1,224頭で単勝66.5%・複勝71.7%(全馬73.3%・75.1%)。1500m以下はより割り引いて良いでしょう。

ただ、1600m以上ならどこでも良いわけではなく、1800mは単勝62.3%・複勝68.8%と全馬を下回っています。良いのは1600mと2000mです。

エピファネイア産駒の芝の距離別の成績と単勝・複勝回収率の表

まとめ

  • ダート:単勝41.7%・複勝60.6%(全馬71.3%・72.8%)→ 消しを考える
  • 芝の新馬戦:単勝125.1%・複勝111.8%(全馬74.7%・72.7%を大きく上回る)→ 一番狙える
  • 芝の3歳9月以降:3歳秋 単勝53.7%/4歳 単勝52.4% → 割り引く
  • 芝の2〜5番人気:単勝69.6%(全馬79.8%)→ 信用ならない
  • 芝・前走3角1〜4番手:複勝66.5%(全馬77.1%)→ 要注意/8番手以下は複勝75.0%(全馬70.3%)
  • 芝1500m以下:単勝66.5%(全馬73.3%)→ より割り引く

エピファネイア産駒は「軽視」と一言で片付けられがちですが、数字で分けてみると、ダートと3歳の秋からは割り引き、芝の新馬戦は一番狙える、というように扱いを変えるだけで差がつきます。同じ「軽視」でも、中身を知っているかどうかで回収率は変わります。

こうした種牡馬ごとの実情は、私が馬王で先に調べたうえで、このブログに順番に書いていきます。今回の記事を読んでどんな感想を持ちましたか?質問やご感想をXのリプでおまちしております。

コメント

タイトルとURLをコピーしました