こんにちは!毎週150万円の実弾を馬券に突っ込む男、横けんです。
このブログでは、完全自作の競馬予想AI(LightGBM)とTARGET frontier JVの膨大なデータを駆使して、感覚やオカルトを一切排除した「勝つための客観的指標」を公開しています。
さて、先日の記事で少し触れた「Claude Codeを使った競馬予想AIの活用法」について、思っていた以上に反響をいただきました。ありがとうございます!
「もう少し詳しく知りたい!」という声が多かったので、別記事に逃がしてしまっていたその約束を、今日ここで果たします。
前回、私がClaude Codeを導入して劇的に変わった点として、以下の5つを挙げました。
- 予想力が上がった
- 時間がかかっていた作業を効率化できて、時間が取れるようになった
- 時間が取れるので、新しいことに着手できるようになった
- 今まで自分が分かっていなかったことに気づけるようになった
- 仮説を立てたとき、すぐに検証できるようになった
今回は一つずつ、私の「実弾勝負の予想現場」で実際に何が起きたのか?
きれいごと抜きの、生々しいリアルをお話しします。
▶ 私が毎週150万円を賭けながら3年かけて作った競馬予想AIの全体像は、「競馬予想AIの作り方・完全ガイド」に最初から順にまとめています。
① 予想力が上がった(的中率から回収率へのパラダイムシフト)
一番の収穫は間違いなくこれです。
長年競馬をやっていると、例えば「前走、全く人気がなく、その予想通りにあっさり負けた馬は、次も過信できない」といったような、予想家としての「肌感覚」が身につきます。これまでは、そうした感覚を自分の中だけで処理していました。
しかし、Claude Codeを相棒として使うようになってから、この抽象的な感覚を明確な条件式としてAIに教え込めるようになったんです。「順当に凡走したかどうか」を数値化(特徴量化)し、AIが毎レース自動で考慮してくれる。人間の私が見落としてしまいそうな日でも、AIは一切のブレなく律儀にその指標を効かせてくれます。
もう一つ大きかったのが、「本命の選び方の劇的な変化」です。
以前は無意識のうちに「一番当たる確率が高い馬」を本命にしていることもありました。しかし、AIと共に膨大な過去データを検証していく中で、「一番当たる馬」と「一番トクする馬(儲かる馬)」は全くの別物であるとハッキリ数字で突きつけられたのです。
当たる確率が高い馬は、当然オッズが安い。回収率というシビアなレンズを通してみると、本命の選び方を少し変えるだけで、最終的な収支の数字がまるで違ってきます。
「本命は的中率ではなく、回収率で選ぶ」。この発想の徹底は、Claude Codeを使ってより明確になりました。
予想力というのは、天から降ってくる直感ではなく、「徹底的な検証の末に、正しいものだけを残していく作業」なのだと、この一年で骨の髄まで実感しています。
▶ AIの予想が当たっても儲からない理由は「競馬AIが当たらない理由|予想AIはなぜ儲からない?自作して分かった落とし穴」に書いています。
② 膨大な作業時間を削減し、圧倒的な効率化を実現
プロレベルの競馬予想において、実は「予想そのものに悩む時間」よりも、「データを準備する時間」に追われることの方が多いのをご存知でしょうか?
- 木曜:先週の結果データを取り込んで、AIモデルを再学習させる
- 金曜(前日):出走馬のデータ、調教、想定オッズをかき集める
- 土日(当日):当日の馬体重や馬場状態のデータを取り込んで、最終予測を回す
これらの一連の流れは、以前は一つひとつが泥臭い手作業でした。
しかし今は、その大部分が自動で回っています。私がやることは、必要なファイルを所定の場所に置いて「あとはやっておいて」とAIに指示を出すだけ。
細かい部分の効率化も凄まじいです。
- 各馬の能力に応じた馬印(◎〇▲など)づけの自動化
- 調教評価(追い切りの良し悪し)の自動数値化
- 厩舎コメントの読み取りと、印への自動反映
極めつけは、AIモデルの「予測を回すスピード」です。以前は不要なデータの読み込みが多く、1レース予想するのに1時間近く長考してしまうことも珍しくありませんでしたが、Claude Codeでコードの無駄を徹底的に整理した結果、今はなんと3分半の爆速化に成功しました。分刻みの判断が求められる土日の実戦において、このスピードアップは文字通り「命綱」になります。
「AIにできる単純作業はすべてAIに任せ、人間にしかできない『最終的な判断やひらめき』に全リソースを使う」。この最強の体制が構築できたのは本当に大きいです。
③ 浮いた時間で「次なる一手」に挑戦できる
②の効率化で浮いた時間を、私はただ休むためではなく、「新たな予想メソッドの開発」に全振りしています。今まさに進行中のプロジェクトを少しだけお見せすると……
- 陣営コメントの完全AI解析:前回の記事でも触れた、厩舎コメントをAI(自然言語処理)に読ませて予想に活かす試み。「自信あり」「今回は叩き台」といった行間のニュアンスをAIに読解させ、数値化するというかなりチャレンジングな実装です。
- 買い目の自動最適化ツール:印が決まった後、的中率と回収率のバランスが最も良くなるような「最適な買い目(馬券の組み合わせ)」を自動で提案してくれる仕組みづくり。
- 情報発信とコンテンツ拡充:予想そのものだけでなく、こうしてブログを書いたり、独自の指数を提供する体制を整えたりと、ビジネス面の拡大にも手が回るようになりました。
正直なところ、毎日のデータ準備作業に追われていた頃は、新しいことをやる余力なんて1ミリも残っていませんでした。「人間、時間ができて初めて前に進めるんだな」と痛感しています。
▶ ここで書いている自動化を実際にどうやったのかは、競馬予想を自動化する方法|AIにTARGETを操作させる6つの鉄則で手順までまとめています。
④ 自分が分かっていなかった「思い込み」を破壊できた
これも非常に痛快な収穫でした。「自分が長年正しいと思い込んでいた競馬のセオリー」が、AIによる検証で見事に覆されたことが何度もあったんです。
例えば、「前走ビリ(大差負け)だった馬は問答無用で割引」という、誰もが信じている定石です。
いざ過去データでフラットに検証してみると、むしろ「上位人気を裏切って大敗した馬」ほど、次走で巻き返して特大の配当を持ってくる傾向が強いことが判明。安易に「前走大敗=消し」とする処理は、回収率の観点では完全に逆効果だったのです。
もう一つ、AI開発における技術的な学びもありました。
「新しい予想ファクター(工夫)を追加したぞ!回収率が上がった!」と喜んでいたら、実は「全く意味のないダミーデータ」を足しても同じくらい数字が良く見えてしまう現象(過学習・ノイズ)に気づかされたのです。
つまり、ちょっとした改善に見えるものは、ただの「偶然のブレ(ノイズ)」である可能性が高い。この恐ろしさを知ってから、「そのデータは本当に効いているのか?」をシビアに見極める選球眼が身につきました。プロの予想家として、これはめちゃくちゃ大事な財産です。
AIは、私が見たくない現実も、忖度なしに数字で突きつけてくれます。
⑤ ひらめいた仮説を「その場ですぐに検証」できる
そして、④の発見を支えているのがこの圧倒的なスピード感です。思いつきをその日のうちにテストできる環境が整いました。
たとえば先日、「最近の調子の波を、もっと重く見る指標を作れないか?」と思いつきました。
以前なら、モヤモヤ頭の中で考えて「まあ、いつかやってみよう」で終わっていました。しかし今は、その場でClaude Codeを使ってコードを書き、過去数年分のレースデータで即座に実験できます。
結果、わずか数十分で「この指標は既存のものと被っていて意味がない(効いていない)」と判定できました。ダメなアイデアを、時間をかけずに「ダメだ」と切り捨てられるのも、立派な進歩です。
逆に、「オッズが割れている大混戦レースにおいて、本命馬の単勝は意外と期待値が高いのでは?」という仮説を立て、過去3年分+直近の実データでバックテストを回したところ、非常に有望なサインが出ました。この条件は現在も前向きに追いかけています。
「なんとなくそう思う」という直感を、「過去のデータが明確にそう証明している」という確信に変えるまでの時間が、圧倒的に短くなりました。
▶ その場で検証するときに成績が良く見えてしまう落とし穴は「競馬データ検証の罠|予想より後の数字が混ざると成績は良く見える」に書いています。
まとめ:AIは感性を奪うものではなく、研ぎ澄ます「相棒」
こうして振り返ってみると、Claude Codeが私にもたらしてくれた最大の恩恵は、「予想を丸投げして楽をさせてくれたこと」ではありません。
私の競馬に対する感覚を、容赦なく検証してくれる「最強の監査役」になってくれたこと。
泥臭い作業を肩代わりして「考える時間」を生み出してくれたこと。
そして、長年の経験ゆえの「思い込みの罠」から救い出してくれたことです。
私という予想家のコア(核)にあるのは、あくまで長年培ってきた競馬への感性と執念です。
しかし、その感性を磨き上げ、冷徹に検証し、極限まで研ぎ澄ますためのツールとして、これほど心強い相棒はいません。
まだまだ私のAI(LightGBM)は進化の途中です。この最強の相棒と共に、今週も徹底的にオカルトを排除した客観的指標で、週末の実弾勝負に挑みたいと思います!
▶ どのAIを使うかで結果が変わるのかについては、【競馬予想AI】Claude Opus 5の実力|使って分かった長所と限界に、実際に使い込んだ感想を書きました。
▶ あわせて読みたい:Claude Codeでの競馬AI開発のリアル!月10万の費用と週末の実弾収支



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